(写真提供◎青木さん 以下すべて)
青木さやかさんの好評連載「49歳、おんな、今日のところは『……』として」。青木さんが正直に綴るエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、ギャンブル依存の頃を赤裸々に告白した「パチンコがやめられない。借金がかさんだ日々」などが話題になりました。今回は「断捨離をする人として」です。

前回「家は好きだが、1人になる時間もほしい。落ち着く空間をあげるとすれば、自分のクルマの中である」はこちら

 

「整理整頓」ではなく「ディスプレイ」

「断捨離」という言葉を作った、やましたひでこ巨匠と知り合ったのは昨年、
雑誌『サンキュ!』さんの対談だった。対談場所はやましたひでこさん宅。

これが驚いた!

美しい。
気がいい。(よくわからないが、気持ちがいい)
どの戸棚や引き出しを開けても、一流ホテルのようだ。印象として整理整頓してあるわけではなくて、ディスプレイされているのだ。

なんだか、これは、次元が違うぞ。

「ひでこさん、ひでこさん」
「なに?」

「ここ、お住まい、なんですよね?」
「はい」

「使ってるんですよね、これらの、並べてあるタオルや、食器たち」
「うん、使ってる」

「なんだか、ここ、家というよりですねえ、なんだろう、落ち着くわ〜とか、インテリアが好きだわ〜とか、その感じじゃないんですよね」