鶴岡FA、斐紹もトレード 1軍枠狙う鷹21歳捕手が地獄の“6箱打撃”

若手捕手として期待がかかるソフトバンク・栗原陵矢が秋季キャンプで猛練習【写真:藤浦一都】
若手捕手として期待がかかるソフトバンク・栗原陵矢が秋季キャンプで猛練習【写真:藤浦一都】

来季目標は開幕1軍、栗原「1軍で試合に出ないと意味がない」

 15日のソフトバンク秋季キャンプ。甲斐拓也に続く若手捕手として期待がかかる21歳の栗原陵矢が、藤本博史打撃コーチからの徹底指導に必死に食らいついた。 

 藤本コーチが投じたトスをリズムよくネットに向かって打ち返す。最初は前から、続いては後ろから、とにかくバットを懸命に振り続ける。その数はボール約120個が入るというケースにして6箱分、およそ720個にも及んだ。さらにその後にはロングティをこなした栗原は、その後も体幹トレーニングやマシン相手のキャッチング練習など、遅くまで練習を続けた。すべての練習を終えた栗原は「自分を追い込んだというより、今日は追い込まれました」と苦笑い。 

 ハードな練習をこなせるのも、大きなモチベーションがあればこそ。鶴岡慎也がFAで抜け、斐紹もトレードで楽天に移籍。若手捕手陣にとっては1軍枠を勝ち取る大きなチャンスだ。 

 栗原は「開幕1軍はもちろん狙っていきたいし、1軍で試合に出ないと意味がない」と語る。そのためには、もともと定評がある打撃でのアピールも重要なファクターとなる。春のキャンプでのアピールを前に、一歩でも1軍に近づくために残り少ない秋季キャンプも重要な日々となる。 

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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