遊撃手6人、二塁手は0人… 侍ジャパンU-18高校代表はどうW杯を戦うか?

星稜・奥川恭伸【写真:沢井史】
星稜・奥川恭伸【写真:沢井史】

読めない内野手起用、遊撃手が6人いる一方で一塁手と二塁手は0人

 20日にNPBエンタープライズから発表された「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に臨む侍ジャパンU-18高校代表のメンバー。8月30日から9月8日まで韓国・機帳で開催される国際大会に向けて投手9人、野手11人の計20人の代表選手たちが選出された。

 決勝に駒を進めた星稜の奥川恭伸投手や、最速163キロを誇る大船渡の佐々木朗希投手、創志学園の西純矢投手らが名を連ねた。佐々木や西など7人が今夏の甲子園には出場していない面々。また星稜とともに決勝に進んだ履正社からは1人も選ばれなかった。

 選出された20人は以下の面々となる。(※は今夏の甲子園に出場していない選手)

○投手
※佐々木朗希(大船渡)
※浅田将汰(有明)
池田陽佑(智弁和歌山)
前佑囲斗(津田学園)
飯塚脩人(習志野)
※西純矢(創志学園)
※宮城大弥(興南)
奥川恭伸(星稜)
林優樹(近江)

○捕手
山瀬慎之助(星稜)
水上桂(明石商)

○内野手
※森敬斗(桐蔭学園)
武岡龍世(八戸学院光星)
※石川昂弥(東邦)
韮沢雄也(花咲徳栄)
遠藤成(東海大相模)
坂下翔馬(智弁学園)
※熊田任洋(東邦)

○外野手
鵜沼魁斗(東海大相模)
横山陽樹(作新学院)

 メンバーを見ると投手が9人、捕手2人、内野手7人、外野手2人という内訳になる。果たして、この面々をどう編成して大会に臨むことになるのか。主にプレーしているポジションを、それぞれに当てはめてみる。

○投手(11人)
佐々木、浅田、池田、前、飯塚、西、宮城、奥川、林、石川、遠藤

○捕手(2人)
山瀬、水上

○一塁手(1人)

○二塁手(0人)

○三塁手(1人)
石川

○遊撃手(6人)
森、武岡、韮沢、遠藤、坂下、熊田

○外野手(7人)
鵜沼、横山、佐々木、浅田、西、宮城、奥川

 投手に関しては陣容は豊富だと言える。内野手の石川、遠藤も投手経験があるだけに、格下相手の試合で投げさせ、ほかの投手を温存することも可能だ。捕手も山瀬、水上の2人を併用することになる。

 読めない部分が多いのが内野手だ。選出された7人のうち、石川を除く6人が遊撃手を本職とする。今夏、一塁手を守っていたのは投手の前だけ。三塁手も石川のみ。二塁手は1人もいない。遊撃の6人から二塁手に回すことになるのだろう。

 一方、鵜沼、横山の2人しか選出されなかった外野手は、投手から回すことになるだろう。奥川や宮城、浅田、西らはバッティングの力もあるため、登板しない試合では外野手として出場することになるか。

 初の世界一を目指すことになる侍ジャパンU-18高校代表。永田裕治監督率いる20人は、韓国の地でいかなる戦いを見せてくれるだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY