ディープフェイクでアーノルドを『ノーカントリー』のサイコパス殺人者に。アーニーの魅力は顔だけでないことを痛感する

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  • author 中川真知子
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ディープフェイクでアーノルドを『ノーカントリー』のサイコパス殺人者に。アーニーの魅力は顔だけでないことを痛感する
Image: Ethan Miller / ゲッティイメージズ

意外な結果。

最近、ディープフェイクのニュースを耳にするたびに怖いなって思っていました。芸能人の顔をすげ替えてポルノ映像を作ったり、選挙活動に悪用されたりなんて、何を信じたらいいかわからなくなりますし、恐怖でしかありません。

でも、今日紹介するのはディープフェイクの凄さと面白さを感じさせてくれる動画です。テックって、人に喜びやワクワクを与えてくれてこそだよなぁ〜。

Mashableが取り上げたのは、ディープフェイクの魔術師(?)ユーチューバーのCtrl Shift Faceによる、『ノーカントリー』のディープフェイク 3連発。『ノーカントリー』と言えば、なんといってもハビエル・バルデムが演じる殺し屋の演技に魅せられますよね。「人って髪型ひとつでこんなにも変わるのか!」という驚きもありましたが、感情なんて持ち合わせていない風の重みのある演技が怖かったなぁ…。ちなみに、この『ノーカントリー』のアントン・シガーは、映画の中でも、もっともサイコパスな特徴をもっているキャラなんだそうですよ。

さて、今日御覧いただくのは、そんな『ノーカントリー』のシガーをディープフェイクしたらどうなるのか? という動画です。ヘンテコヘアスタイルの被害(?)に遭われるのは、レオ様ことレオナルド・ディカプリオと、癖のある役に定評のあるウィリアム・デフォー、そして私が最も愛するアーノルド・シュワルツェネッガーです。

ではどうぞ!

レオナルド・ディカプリオ

Video: Ctrl Shift Face/YouTube

ウィリアム・デフォー

Video: Ctrl Shift Face/YouTube

アーノルド・シュワルツェネッガー

Video: Ctrl Shift Face/YouTube

ビックリな結果だったんですが、音消しで見たら、どの俳優も意外なほど違和感ありませんでした。なんでしょうね。確かによくよく見ると顔のパーツはレオやデフォーやアーニーなのに、顎の形とヘアスタイルはハビエル・バルデムだからか、声や話し方にも注目しないと見分けがつきにくいというかなんというか…。

うーん、年取って感覚が鈍っているのかしら。それとも、私たちは視覚も聴覚も、なんなら嗅覚も使って全体で人を認識しているから、顔を変えただけでは強烈な違和感を感じなかったりするのかも。ウィリアム・デフォーなんて「これ、ディープフェイクしているの?」というほどわからなかったですもん…。これは是非、音消しと音ありの状態で比較視聴してほしいですね。

以前、アーニーが、「成功の秘訣は?」というスピーチで、「チャーミングなオーストリアン鈍りがあるから」なんてジョークを言っていましたが、きっと事実なんでしょう。何かひとつ欠けてもダメで、すべての要素があったから愛されたんだろうな。(特に私に)。

よく考えたら、アーニーの顔なのにしゃべり方がハビエル・バルデムになっているほうが強烈な違和感を感じそうですもん。

まぁ、最終的に何が言いたいのかというと、ディープフェイクって声や喋り方まで同じにされてしまったらきっとまったく見分けが付かなくなるのでしょうね。再三言われていますが、本当に怖い…。

Source: Mashable