なんて贅沢な話。
去年リリースされたPS5とXbox シリーズX/ S。待望のリリースで楽しみにしていたのに、いまだに手元にない! と涙している人もいるはず。世界的な半導体不足は多方面に影響しており、もはや諦めの境地で気長にのーんびり家にやってくる日を待っている人もいるでしょう。なので、こんなこと言うのはたいへん、たいっへん心苦しいのですが、そんな最新コンソールをゲームプレイ以外で使ってみようかなって話です。欲しいのにそもそも手元にないって人は、ここでそっ閉じお願いします
手元にあるよという人は最高のゲームライフを送っていると思いますが、最新コンソールはソフトウェアベータ版のテストマシンにもなるって考えたことありました? スマートフォンでも、デスクトップパソコンでも、オペレーティングシステムには、正式リリース前にベータ版というものがあります。つい最近、Apple(アップル)のiOS 15やmacOS Monterey、Micrrosoft(マイクロソフト)のWindows 11もベータ版が配布されましたね。で、あの仕組みってゲーム機にもあるんです。Microsoftは、数年前からXboxユーザー向けにプレビュー版ソフトウェアを公開していましたが、SonyもPS5のベータプログラムを最近スタートさせました。
ベータプログラムとは?
ベータプログラムとは、正式リリース前にソフトを配布するので使いたい人は使ってみてね、でもバグやらクラッシュやらあるかもー、というもの。なんかあったらフィードバックして教えて! というものです。開発側は多くの人の手によって無料でテストができるし、ユーザー側は一足早く最新ソフトウェアを使えて楽しいので、Win-Winです。根底には、開発者とユーザーが一緒になって、よりよいOSを作ろうという思いがあります。
あくまでも正式版ではなくベータなので、ソフトウェア利用にはリスクがあります。一応、企業が世に公開しているものなので、そこそこ大丈夫だろうとは思いつつ、それでも何か起きる可能性はあるわけで。なので、ベータOSをインストールする端末のバックアップはマスト。毎日絶対使う(これがなくちゃ困る!)という端末じゃないやつにインストールして使うのがベターです。
ゲーム機の過去のベータテストでは、たとえばゲームのセーブができないとか、マイクが動かないとかいろいろな報告が上がっており、検索するとあれこれネットフォーラムのスレがヒットします。ユーザーの端末にもよるので、あっちで起きたバグがこっちで起きるというものでもなく、バグのリスクはさまざま。
また、新OSで搭載される新機能のすべてをベータ版で先取り体験できるわけではないというのも心にとめておくべきこと。機能によっては本リリースまで試せないもの(たとえば、macOS Montereyでは、期待している「ユニバーサルコントロール」がベータでは使えません)、1人でテストしてもよさを享受できないタイプの機能もあります。過去には、ソニーがベータテストユーザーに招待コードを配布し、ユーザーのコミュニティ間で招待・共有して使ってもらうという仕組みもありました。
最新ゲーム機でベータ版テストしようという人は少ないとは思います。が、そんな使い方もあるよってことで。
さて、ここまで前置きが長くなりましたが、リスクを承知の上で、PS5で、XboxシリーズX/Sで、テストしてみようという人は、ベータプログラム登録方法を紹介します。インストールする前にバックアップお忘れなく。
Xboxベータプログラム
Microsoftのベータプログラムは「Xbox Insider Program」。利用規約にもしっかり「プログラムで配信されるアップデートは一般公開リリースほど安定していないことがあり、一時的に機能が低下したり使用できなくなったりする可能性があります」と書いてありますね。プログラム参加は18歳以上。
登録方法は、Xbox Storeで「Xbox Insider bundle」をまずダウンロード&インストール(Xbox Insider Hubとバグ報告用のアプリ入り)。Xbox Insider Hubを開いて、「参加」を選べばOK。Xbox Insider Hubは、Microsoft Storeからも入手可能。
Xbox Insider Hubのプレビュータブ>「Xbox Update Preview」>利用規約に同意して参加。登録完了すると、参加できるベータテストのレベルがいくつか表示されます。プログラムをやればやるほど、表示される(参加できる)テストも増えていきます。「Omega level」からスタートし、3ヶ月後には(レベル5以上で)オプションでベータラベルが表示されます。
PS5ベータプログラム
ソニーのPlayStation 5は、初のベータプログラムが始動したばかり。こちらはやりたい人みんなが登録できるのではなく、選ばれし者のみのプログラム。応募したユーザーの中から抽選でピック。
プログラム応募の条件は、アメリカ、カナダ、日本、イギリス、ドイツ、またはフランス在住の18歳以上。PS5とPlayStation Networkのアカウントを所有している人。
ベータ版を触ってみたい人は、抽選に当たることを祈りつつ参加登録ページから申し込みを。こちらも申し込みページに、「ベータ版システムソフトウェアは、テスト中のプレリリース版のソフトウェアであり、不完全であったり、エラーが含まれていたりする場合があります」としっかり明記されています。
抽選に当たると、正式なプログラムへの正式招待状がメールで届くのでお楽しみに。ソニーは、今年後半にPS5のメジャーシステムアップデートを予告しているので、今ベータプログラムは楽しいときかも。
まだまだ品薄の最新ゲーム機。ベータテストにも興味ありつつ、まずは多くの人の手に端末が行き渡りますように。持ってる人は正式リリースまでみんなのためにテストしてみるのも、また一興!