本場オランダで、世界で大人気のストロープワーフルを食べてみよう!

世界の多くの国々で人気のオランダ発祥菓子、「ストロープワーフル(英語名称:ストロープワッフル)」。2枚の固めで薄いワッフル生地の合間に、キャラメル状のシロップがはさまった、円状のお菓子です。

オランダ旅行のお土産定番品でもあった上、最近では海外食品輸入店やコンビニエンスストアなどでも販売されており、日本でもぐんっと身近なお菓子となってきているようです。

また海外でも大人気の一品となっています。

例えばニューヨーク。昨年アメリカ人のパン職人が作ったストロープワーフルが注目を集め、今では市内で50店舗以上に卸されるようになったそうです。またパリに出店したオランダ発の人気大型雑貨店では、ストロープワーフルは大の売れ筋商品とのこと。

それ以外でも、インドネシア、南アフリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、パキスタンなど、オランダ人が移住した先の国でストロープワーフルを製造・販売したところ、大きなビジネスへと発展した逸話も多々あるそうです。

さてこのお菓子の起源ですが、19世紀初め、チーズでも有名なオランダのゴーダという町で生まれました。このためオランダでは、「ゴーダのワーフル(ワッフル)」と呼ばれることもあります。

パン屋さんが、お菓子パンやケーキなどを作った際に残った生地やシロップで作成したため、とても安価ながら美味しいお菓子として地元で売れ始めました。当時、ゴーダ市内だけで100軒近くのお店ができたとのこと、人気のほどが分かります。

1870年以降は、ゴーダ市外にも広がりを見せ、オランダ中で広く販売されるようになりました。そして現在では何と、オランダ人一人当たり、年平均30枚食べると言われるほどに。まさにオランダ国民の「必須お菓子」となっています。

定番品は直径10センチですが、直径5センチの一口サイズから、直径25センチのスーパーワーフルまで幅広く展開されています。またサイズばかりではなく、シロップの味の種類が増えてきたり、ワッフル生地に使う原材料に工夫を凝らしたりと、様々なバリエーションも出てきています。

またオランダ国外でも生産されていますが、長年ストロープワーフルを焼き続けるオランダ人職人さん曰く、「ストロープワーフルは、オランダの原材料を使って焼くのが一番さ!」とのこと。

そこまで言われるのならと、正統派のオランダ製のストロープワーフルを求めて、オランダ国内を旅してみました。

まず訪ねたのは、オランダの多くの町で毎週行われる野外マーケットに出ている、ストロープワーフル屋台です。

ここでは、10枚程度のワーフルが包まれたもの、贈り物やお土産用にもなるオランダらしい可愛い缶入りのものなどが売られています。

また何よりの目玉は、屋台の鉄板で焼いた出来たての大きなサイズのストロープワーフルです。

スーパーワーフルと名の付いたこの商品、名前の通りビッグサイズのワーフルです。こんなに大きなものを全部食べられるのだろうかと思っても、心配することなかれ!ワーフルの生地は薄くて、ほんのりとした程度の甘さで、しつこさがありません。また驚くほどの小気味良いサクサク感。そして少し温かさが残る分、美味しさも格別です。

さて次は、折角なので、発祥の地であるゴーダのストロープワーフル専門店へ。

ちなみにここでは、ストロープワーフルを購入すると、ワーフルを丸い形状にする際にカットした、ワーフル生地の切れ端をおまけでつけてくれます。

買ったストロープワーフルを自宅に持ち帰り、オランダ人の食べ方に習い、コーヒーや紅茶と共にいただいてみましょう。

実はストロープワーフルはこのままでも食べられますが、オランダでは、カップの上に2-3分程度ストロープワーフルを置いて待ちます。こうすることで、ワーフル生地とシロップが、ほんのりと柔らかくなります。
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そして一たび口に入ると、シナモン風味のワーフル生地とキャラメルシロップの、程よい甘さと香りのハーモニーが、口いっぱいに広がります。またほんのり柔らかくなっているものの、生地のサクッと感が残ります。

ストロープワーフルが加わることで、何とも贅沢で至福のコーヒータイムとなります。

一度食べてみると病みつきになる人が多いこともうなずける、このストロープワーフル。ぜひ本場オランダ産の品、機会があれば試してみてください!

*ストロープワーフルは、オランダ国内では、スーパーマーケット、パン屋さん、マーケットのストロープワーフル専門露店、空港など、様々な場所で購入できます。

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