2階級全国一!女子高校生ボクサー木村萌那 “神の左”山中慎介が伝授する『山中ワンツースリー』
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2階級全国一!女子高校生ボクサー木村萌那 “神の左”山中慎介が伝授する『山中ワンツースリー』

2019.06.01

「岐阜県」で「ボクサー」と言えば、世界3階級制覇を果たし、今年8月の防衛戦が決まったばかりの田中恒成選手。しかし、同じ岐阜にスゴい女子高校生ボクサーがいました!

高校ボクシングの名門・岐阜工業高校3年の木村萌那選手(18)。

男子顔負けの必殺の左ストレートを武器に、去年12月と今年3月、全国大会でフェザー級、ライト級と2階級で優勝した将来のオリンピック代表候補なんです。

木村萌那選手©CBCテレビ
木村萌那選手©CBCテレビ

萌那選手の超ハードな練習を体験したのが「肉体芸人」小島よしおさん。

2時間みっちり練習した後に10種目・計50セットも行う、選手たちが「地獄」と呼ぶ岐阜工業名物の体幹トレーニングで、彼女のスゴさを知ったようでした…。

そんな萌那選手にさらに強くなってもらうため、同じ左ストレートを武器に世界を制覇した、彼女も尊敬してやまない「元世界王者」がサプライズコーチに!

木村萌那選手©CBCテレビ
木村萌那選手©CBCテレビ

木村萌那選手:
「えっ!ヤバいヤバいヤバい!」

登場したのは、元世界バンタム級チャンピオン・山中慎介さん。

「神の左」と称される強烈な左ストレートを武器に、無敗で世界王座を獲得!日本人歴代2位となる世界タイトル12連続防衛を成し遂げたボクシング界のスーパースターです。

早速、その左ストレートを見せてくれるということですが…。

山中慎介さん:
「僕もう現役引退して1年2か月くらい経つんで、ハードル下げてくださいよ(笑)」

萌那選手、憧れの山中さんの左手にグローブをつけ、生の「ゴッドレフト」を目の前で見せてもらいます。

神の左は健在なのか、ボクシング部の細野監督に受けてもらうと…。

萌那選手:
「(山中さんの左ストレートを見て)速っっ!めっちゃ速い」

小島よしおさん:
「萌那ちゃん、どうでしたか?」

萌那選手:
「速すぎます…」

木村萌那選手©CBCテレビ
木村萌那選手©CBCテレビ

そんな山中さんに直接、萌那選手を指導していただくことに。

伝説のチャンピオンのマル秘トレーニング!まずは…?

山中さん:
「僕は『鉄アレイシャドー』というのを、シャドーボクシングの中で1、2ラウンドは取り入れていたんです」

試合を想定してパンチを打つシャドーボクシング。

通常は何も持たずにやりますが、山中さんはあえて1キロの鉄アレイを使ってやっていたのだそうです。

萌那選手は早速、山中選手の横で鉄アレイシャドーに挑戦!

毎日の鉄アレイシャドーで、より速くシャープなパンチにつながるのだそうです。さらに、山中さんは練習だけではなく…。

山中さん:
「試合の前にアップの時にも最初のメニューに入れることで、肩回りが楽になって筋肉も伸びたりするので、そこから試合前は始めてましたね。実際に控え室に鉄アレイを持っていってずっとやってました」

萌那選手:
「取り入れます!」

山中さん:
「すごくいいと思います。(萌那選手は)腕の長さもあるんで」

木村萌那選手©CBCテレビ
木村萌那選手©CBCテレビ

伝説のチャンピオンのマル秘トレーニング、続いてはサンドバッグの打ち方!

山中さん:
「サンドバッグを打っていると揺れるじゃないですか。揺れる中でも、しっかりと強く当たる位置を自分で把握して打ちます」

自分の“パンチの距離”を把握し、動くサンドバッグに強く的確に当てるよう、常に意識して打つんです。

山中さんが手本を見せると…。

萌那選手:
「私だと(サンドバッグに)カスる時とかあるんですけど、山中さんは全部強く当たってて距離がつかめているなと思いました」

山中さん:
「『常にどこで当てるか』、対戦相手をイメージしてトレーニングはしてましたね」

萌那選手もやってみると…。

山中さん:
「(サンドバッグを打つ萌那選手を見て)パンチ、本当にありますね」

と、伝説のチャンピオンもパンチ力に太鼓判!

木村萌那選手©CBCテレビ
木村萌那選手©CBCテレビ

続いて、山中さんは世界に通じるコンビネーションを伝授。実は、事前に萌那選手の映像を見て、気になったことがあったそうで…。

山中さん:
「ワン・ツーはすごくきれいで、カウントも取れるくらい入ってるんですよ。ですけど、その後を生かし切れてないんですね。常にワン・ツーで終わって、またワン・ツーで終わって、相手にくっついたりとか」

ワン・ツーの後、パンチが出ないことを山中さんは指摘。それに続くコンビネーションがあれば、もっと強くなれるのではないかと言います。

萌那選手、山中さんに受けてもらってコンビネーションを試してみると、ワン・ツーの後に『左・右・左』とコンビネーションパンチを繰り出すことでバリエーションが増え、攻撃の厚みがアップ!

萌那選手:
「これまではストレートの後がいつも続かなくて、フックで回して逃げることしかできなかったので、(コンビネーションを)自分のモノにして、試合で出せたらなと思います」

小島よしおさん:
「オリンピックで、“山中ワン・ツー・スリー”見たいですね、あの左・右・左!」

2024年のパリオリンピック出場を目指しているという木村萌那選手。今後“絶対バズるアスリート”として注目です!

(5月18日(土)午後5時放送 CBCテレビ『High FIVE!!~絶対☆バズるアスリート~』より)

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