森田想、映画「辰巳」で初のヒロイン役 「きっと自分でなければ悔しかった」 暗黒期の10代乗り越え開花

スポーツ報知
インタビューに応じた森田想

 女優の森田想(こころ)が俳優・遠藤雄弥が主演する映画「辰巳」(20日公開、小路紘史監督)でヒロインに抜てきされた。家族を殺され、復讐を誓う少女・葵を熱演している。

 オーディションを経て、初めてヒロインの座をつかんだ森田。約5年前の撮影当時は19歳だったと明かした。

 「コロナとかいろいろあり、やっと本作が日の目を浴びることができました。(遠藤演じる)辰巳のバディ役は男の子の予定だったんですが、少女に変えていただいた曲折もあって。頑張った結果なのでうれしい。昨年の自分ではできなかったと思うし、19歳だからこそ演じ切ることができました。きっと自分でなければ悔しかったと思います」

 森田演じる葵は最愛の姉を亡くしてしまう。怒りをあらわにするシーンは特にこだわった。

 「アクションは意識することが多く、難しかった。下積みの時にセリフを与えられない役もたくさんあって、力として備わった部分でもあるので、存分に生かせた役どころだと思います」

 小学1年生から子役として活躍していた森田は、今年だけで約4本の映画公開を控えている。だが、18歳の頃は、女優を続けるか苦悩した日々もあった。

 「暗黒期みたいな感じです(笑い)。大学に進学する友人と比較してしまうこともあったし、気分が落ちて、自然と嫌なことが続いていましたね」

 長期間悩んだが、同世代の女優らが励ましてくれたことで、もう一度女優として頑張ると決意した。

 「10代と比べると覚悟が増し、生活を支える仕事だという気持ちが強くなって。あまり固執しすぎず、コツコツ頑張った先で声をかけてもらえるようになりたいです」

 女優仲間も多く、伊藤沙莉や上白石萌歌、富田望生らとも仲がいい。

 「プライベートでも遊んだりもするし、仲がいい。私、人見知りを一切しないんですよ」

 休日の楽しみは「たくさん寝ることがリフレッシュ」。寝る前に食べたいメニューを考えて、外食することが多いと明かした。

 「ごほうびには、おいしいビストロを予約したりしますね。家族のことも大好きなので、出かけたり家族との時間も大事にしています」

 時代劇にも興味があり「大河ドラマは出演してみたい」と瞳を輝かせた。

 「自分をしっかり出せる、実がある役もいただけるようになってきた。より勉強の1年になると思うので、自然体でありつつパワーアップしていきたいです」

 ◆森田想(もりた・こころ)

 ▼生まれと経歴 2000年2月11日、東京都出身。24歳。小学1年生で芸能界入り。マドリード国際映画祭2022では、外国映画部門の映画「わたしの見ている世界が全て」(佐近圭太郎監督)で主演女優賞を受賞。

 ▼特技 特技は英会話、韓国語、ジャズダンス。「韓国語は旅行で困らない程度は話せます! ドラマなどをたくさんみて覚えました」

 ▼好きなK―POPアイドルグループ 「SEVENTEEN」

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