女子サッカー・ルクレMYFC コーチ兼任で2年ぶり復帰のDF宮下みのり"5刀流”で奮闘…21日に今季初戦

スポーツ報知
元気いっぱいのコーチ兼任DF宮下みのり(右)と長谷川舞コーチ(左)、神尾彩乃主将(中央)

 J2藤枝MYFCの女子チームで、東海リーグ2部に所属するルクレMYFCが、21日に今季初戦を迎える。セントラル豊橋とアウェーで対戦。コーチ兼任で2年ぶりに復帰したDF宮下みのり(27)が“5刀流”で奮闘中だ。

 22年まで藤枝市内の「こども園」に勤務しながらプレーしていたが、料理が大好きで「カフェを開きたい」という幼少時からの大きな夢があった。ダブルワークでもっと資金を稼ぐため、昨年は自由の利く製紙工場に勤務。ルクレは退団したが、声をかけられてフットサルチーム「ゴリラ巴川」でプレー。今年2月には全国大会のコートに立った。

 そして今月からルクレの戦列に戻った。勤務を続けながら月・水・金はサッカー、火・木はフットサルの練習に参加。コーチも兼ね、さらに週末の夜には居酒屋のアルバイトも入れている。「フットサルはコートが狭く、激しいプレスを受けてきた。そんな経験を生かしたい」と燃えている。

 チームは22年に2部リーグで優勝して1部昇格も、23年は最下位で降格した。「一緒に戦ってはいませんが、悔しい思いをしました。みんなを活気づけて、体が動くうちはサッカーを続けたい」とハードスケジュールにも元気いっぱい。以前は主将も務めており、仲間の信頼も厚い。帰ってきた背番号3が、ピッチを駆け回る。

(里見 祐司)

 〇…ルクレの目標は1年での1部復帰だ。昨年は1勝3分け6敗の最下位で降格。瀧利明監督を支える長谷川舞コーチ(29)は「1部のチームは寄せのスピードや選手の判断が速かった」と振り返る。藤枝順心高などと戦い、体感したレベルの差を2部で見せつける。主将のFW神尾彩乃(27)も「全勝して戻りたい」と気を引き締めていた。

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