水原容疑者がいかに通訳としての信頼を得ていったか「彼は僕の命綱だった」元日本ハム助っ人が語る

スポーツ報知
水原一平容疑者

 米スポーツ専門局ESPNは18日(日本時間19日)、ドジャース大谷翔平投手(29)の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上不正に送金したとして銀行詐欺の疑いで訴追された元通訳の水原一平容疑者(39)が、いかに通訳としての実績を積み重ねていったのかを特集する記事を同社サイトに掲載した。

 日本ハムで水原容疑者に通訳として世話になったM・クロッタ氏(39)、M・ライブリー氏(38)、C・マーティン(37)=Rソックス=の元助っ人の3人の談話を特集した。

 2014年の来日当時、右も左も分からなかったというクロッタ氏は、キャンプインまでほぼ毎日、同容疑者から地下鉄の乗り方や、スーパーでの買い物につきあってくれたという。「一平なしじゃ何もできなかった。野球でなく毎日も生活も」。キャンプ終了後に米国から妻と子が来日した際には、「成田という大空港で国際線から国内線への乗り継ぎは大変だろう」と心配して、わざわざ札幌から成田に向かい、一緒に札幌に飛んで帰ってきたという。「業務外のことなのにやってくれた。彼はそういうやつなんだ」と振り返った。

 マーティンは容疑が発覚前に出演した番組で「一平を全面的に信頼していた」と懐かしそうに話していた。そして問題が発覚。「なんと言っていいかわからない。ニュースを見て妻と顔を見合わせて、これはヤバい、と言ったよ。物事は変わるものだけど、これについては自分の頭がついていかない」と自身の中の“一平像”とそぐわない現実に混乱していると話した。

 「彼は日本で僕の命綱だった」とはライブリー氏。「通訳は自分の延長にある存在。コミュニケーションの手段もないし、書類も書けない。彼らなしじゃ生きられない。職員ではなく友人として見ていた」と一心同体に近い独特の距離感について説明。「ただ、彼がギャンブルについて話しているのを一度も聞いたことがない。でも、それが何か意味があるのかどうかはわからない。それが依存症というものだよね?話さないで、隠す」と話していた。

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