B1富山がリーグワースト記録を更新する27連敗…4961人のファンが来場も

スポーツ報知
最後まで大声援を送ったB1富山のファン

◇プロバスケットボールB1リーグ・第34節 信州71-62富山(20日、富山市総合体育館)

 中地区8位の富山グラウジーズは、62-71で同7位の信州ブレイブウォリアーズに敗れ、リーグワースト記録更新の27連敗を喫した。第2クォーター(Q)中盤までは互角の展開を続けたが、その後はシュートミスが重なって失速。第3Qは相手守備に阻まれ、難しいシュート選択を強いられた。点差の開いた第4Qは、3点シュートを多投したが、成功確率は上がらず最大24点のビハインドを背負ってしまった。チームを指揮する桜木ジェイアール・スーパーバイジングコーチは「オフェンスで急いだ場面もあり、アドバンテージではないところでシュートを打っていた。全体的にターンオーバーから失点しており、シュートで終わらないと勝つ確率は上がらない」と振り返った。

 前節(17日)のSR渋谷戦で敗れ、B2降格圏内となるリーグ23位以下が確定。今季はホーム戦4試合を残し、来場者数の減少も心配されたが、多くのファンが訪れた。前節は5752人の観客で満員御礼となったが、この日も4961人が来場。試合前には応援パネルを掲げて、選手たちを鼓舞した。庄司和広HCは「たくさんのブースターに応援していただいたが、勝ち星をお見せできなかった。苦しい試合が続いていますが、たくさんの声援を感謝しています」と呼びかけた。

 今季のホームの平均来場者数は4054人となり、Bリーグ・プレミア参入条件の一つである平均4000人以上はキープしたが、不名誉な連敗記録は止められないまま。桜木ジェイアールコーチは「ポジティブなところを言うと、最後の5分間で15得点を挙げられた。終盤は下を向いている選手もいたが、最後までやりきって、試合の流れを呼び込んでいきたい」と前を向く。今季は残り5試合、全員が一丸となって連敗記録をストップさせる。(中田 康博)

 ○…信州の勝久マイケルHCは「コートに入った時、信州ブースターの人数を見た時は嬉しかったです。序盤はいいスタートだったが、大きいリードになった時に良いメンタリティーでフィニッシュできなかった」と振り返った。

スポーツ

×