【高校野球】天理「新体制1勝」 藤原新監督6犠打采配&プロ注目の松本大和が2安打1打点

スポーツ報知
3回右前安打を放つ天理の松本大和一塁手(カメラ・瀬川 楓花)

 ◆春季奈良県大会 ▽2回戦 天理6―1法隆寺国際(21日・大和郡山市営)

 天理が11安打6得点で法隆寺国際に快勝した。今年1月1日就任の前天理大監督で、同校OBの藤原忠理(ただまさ)監督は、公式戦初勝利。「うれしいですね。私自身も(今後)落ち着き持って采配できるかな」と、笑顔で振り返った。

 2014年から、阪神大学リーグに所属する天理大を率い、15年秋、17年春~18年春に3連覇、19年秋、21年春~今秋に6連覇と、10年間で計11度のリーグ優勝に導いた藤原監督は「バットが変わったのでそんなにビッグイニングは作れない。1点ずつ取っていって、その中でうまくいったら、初回のように1点をイメージしながら2、3点という野球を」と、チームはこの日、計6犠打をマーク。「今日は合格点をあげられる」と、選手をたたえた。

 プロ注目の4番・松本大和一塁手(3年)は、初回1死三塁で右前適時打を放つなど、3打数2安打1打点。投げては最速144キロを誇る主将は「監督が代わって野球も変わって、ついていくのが最初はしんどかったけど、慣れてきていい形で試合ができた」とうなずいた。

 今春センバツ出場の参考資料であった昨秋県大会は、準々決勝で奈良大付に1―2で敗戦。「2番・一塁」で出場した1年夏以来の甲子園を逃した。松本は「その悔しさを持って、この長い冬を越した。絶対に春も近畿(大会)で優勝して、夏の甲子園につなげたい」と力を込めた。

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