松井秀喜氏「日米の野球が更に発展を」米野球殿堂博物館で来年7月に日米の野球交流企画展

スポーツ報知
会見に出席したホワイト氏(左)と松井氏(カメラ・一村 順子通信員)

 米野球殿堂博物館は20日(日本時間21日)、ニューヨーク州クーパーズタウンにある同博物館が来年7月25日(同26日)から開催する「野球とベースボール 太平洋を越えた日米の野球交流」企画展に先立って、ヤンキースタジアムで記者会見を行い、ヤンキース、巨人など日米で活躍した松井秀喜氏(ヤンキース特別アドバイザー)、ロイ・ホワイト氏の両氏が出席した。

 「今日では日本選手がメジャーでプレーすることが普通の光景になりました。私自身、ジャイアンツ、ヤンキースと両国の歴史あるチームでプレーできたことは、キャリアの誇り。多くの人々が愛する日米の野球が更に発展することを願っています」と松井氏。2014年には、クーパーズタウンで開催されたOB戦で本塁打を打った。その時、博物館を見学する機会もあった松井氏は、「聞いた話とか、映画で見た話を、肌で感じられること。現地に行って実物を見ることが、一番の魅力だし、当時の空気を感じることができる」とその魅力を語った。

 来年7月といえば、日本人初の米国殿堂入り誕生が、ほぼ確実とみられるタイミングだ。今年で現役引退から5年が経過したイチロー氏は、来年1月に発表される殿堂入りの投票に初めてノミネートされる。初年度で殿堂入りを果たせば、来年7月27日の式典で表彰される。その2日前にスタートする企画展は、日米の野球ファンを楽しませることになりそうだ。

 同企画展は、米野球博物館の3階で開催され、約170平米の展示スペースに、150年に渡る日米の野球史に迫る歴史が展示される。この日の会見で紹介された展示物の一部は、以下の通り。

 1978年の日米野球でシンシナティ・レッズのジョージ・フォスター外野手がかぶった帽子。

 1964年から2年間サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーした村上雅則投手が使用したグラブ。

 1996年9月17日に野茂英雄投手がノーヒットノーランを達成した際の記念ボール。

 松井秀喜外野手がヤンキースの一員としてプレーした2004年3月28日の日米野球で着用したユニホーム。

 2004年10月3日に、マリナーズのイチロー外野手がシーズン最多安打メジャー記録となる261、262安打を放った際に使ったスパイク。

 イチローがヤンキースに所属した2012年に使っていたヘルメット。

 最新のものは、2024年にドジャーズに移籍した大谷翔平選手の初の本拠地ゲームで着用したユニホーム。

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