【楽天】先発・藤井聖が5回0封で今季初勝利「とにかく腕を振ってゾーンにと考えた」

スポーツ報知
今季初勝利を挙げた楽天の藤井(カメラ・池内 雅彦)

◆パ・リーグ 西武0―1楽天(21日・ベルーナドーム)

 楽天は21日、西武戦(ベルーナD)に今季チーム初のゼロ封勝ち。先発した藤井聖投手(27)が5回を4安打無失点と好投し、今季初勝利を挙げた。前回登板では初回に5点を失うなど、4回6失点で黒星。背水のマウンドで結果を残し、チームに今季初のカード勝ち越しをもたらした。

 最大のピンチも強気に腕を振った。1点リードの3回、1死満塁。外崎を内角144キロ真っすぐで三ゴロ併殺打に仕留め、切り抜けた。「前回も含めて逃げではないけど狙いすぎというのがあったので、真っすぐをどんどん使って、とにかく腕を振ってゾーンにと考えた」。4回も併殺でピンチを切り抜けると、無失点でリリーフ陣につないだ。

 身近なレジェンドの言葉が響いた。前回KOされた後、落ち込む藤井に浅村が声を掛けてくれた。「1000何試合出続けてて、俺もその繰り返し。打てない時期があっても切り替えてやっていくしかない。それがプロだから」。「引きずってもいいことないなって。ありがたいお言葉をいただきました」と藤井。切り替えて臨んだマウンドで、結果で恩に報いた。

 今江監督も「よくゼロに抑えてくれた」と笑顔でたたえた。開幕から勢いに乗れないチームを、ローテに生き残った左腕が全力で支えていく。

(山口 泰史)

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