張本美和「びっくり」兄・智和との史上初快挙から五輪への成長ポイントは「爆発力」

　卓球のシングルスＷ杯で、史上初のきょうだいで銅メダルを獲得した女子の張本美和（１５）＝木下グループ＝と男子の兄・智和（２０）＝智和企画＝が２２日、開催地のマカオから成田空港に帰国。世界ランク１２位の美和は決勝トーナメント１回戦で同３位の王芸迪（おう・げいてき、中国）を４―１で初めて破るなど快進撃を見せ、１９年大会で銀メダルの兄を超える大会日本勢最年少１５歳で表彰台入りを果たした。

　「びっくり。お兄ちゃんと一緒に取れて良かった」。最強国・中国との差は「縮まってきている」と手応えも語った。準決勝で中国勢に敗れた智和は「妹は中国に勝ってのメダル。僕より価値がある」とたたえた。

　７月２６日開幕のパリ五輪では卓球界初のきょうだいで同時出場。美和は団体戦要員で初出場し、こちらもきょうだいメダルに期待がかかる。開幕まで約３か月。「お兄ちゃんにも助言されて、今後は爆発力をつけたい」と更なる成長を誓った。（宮下　京香）