【巨人】「オコエの走塁が良かったね」阿部監督も絶賛した超攻撃的リベンジ走塁が連敗止めた

スポーツ報知
8回終了後、選手交代を告げる阿部慎之助監督(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人2―0中日(23日・ひたちなか)

 巨人・オコエ瑠偉外野手の超攻撃的な走塁が勝利を大きく手繰り寄せた。

 初回1死、オコエがバットの先でとらえた打球が左翼線寄りの左前へ。ひたちなか球場の外野の天然芝で球足が少し弱まったのを予想していたのか、オコエが迷いなく一塁ベースを蹴った。それを見て沸くスタンド。中日の左翼・細川が慌てて二塁へ送球したが、一瞬早くオコエが二塁ベースへ滑り込んだ。

 

 「オコエの走塁が良かったね」と阿部慎之助監督も絶賛した一打から、続く坂本勇人内野手の左前打でオコエが先制のホームへ。坂本にとって12日の広島戦の2号2ラン以来、実に32打席ぶりのタイムリーとなった。

 「結果的にタイムリーがなかなか出なかった先週だったので。坂本が最初に打ってくれたのでチームも勢いづきましたし」と阿部監督。あと1本が出ずに勝てなかった先週の嫌な流れを、オコエの走塁が変えた。

 リベンジの走塁でもあった。20日の広島戦で、オコエは果敢に次の塁を狙うも好機をつぶしていた。3回2死一塁から、坂本の右前安打で三塁を一気に狙ったがアウトに。次打者が4番・岡本だっただけに、スポーツ報知評論家の村田真一さんは「100%セーフでなければ行ってはいけない場面」と指摘していた。それでも消極的にならず、攻めの気持ちが生んだこの夜の好走塁。今季の阿部巨人が目指す形を体現した。

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