【阪神】岡田彰布監督「まあええわ、引き分けで」今季3度目ドローで首位キープ

スポーツ報知
引き分けで首位を守った阪神ナイン(カメラ・清水 武)

◆JERAセ・リーグ DeNA1―1阪神=延長12回=(23日・横浜)

 投手力が光り、“守り勝ち”に等しい今季3度目のドローだ。6連勝を継続し、首位をキープ。阪神・岡田彰布監督(66)は「まあええわ、引き分けで」と会見を締めた。再三のサヨナラ負けの危機をしのぎ、11連勝中に記録した昨季の最長に並ぶ8戦連続2失点以下。負ければ首位陥落の一戦で、敵失による1得点と苦戦したが「やっぱり負けんかったのが大きい」と納得した。

 先発の村上は今季最長の8回3安打1失点。7回に2死二、三塁を迎え、山本を捕手の坂本と入念な相談の末に敬遠した。2日の京セラDでの3点打に続き、この日の2回も適時打を浴びた打者を避け、代打・大和を一邪飛。この時点で99球だったが、指揮官の「勝ちをつけたかった。あんなピッチング(好投)してたからな」という思いに、8回も3者凡退で応えた。DeNA戦は通算7試合(先発6度)で0勝2敗。防御率1・84でも白星が遠いが、前回5失点の借りを返した。

 救援陣の粘り強さと層の厚さも圧巻。9回はゲラが1死二、三塁の大ピンチをしのぎ、10回は桐敷も1死二塁からサヨナラを阻止した。12回は岩崎が2死二、三塁で度会を3球三振。ゲラと岩崎は中5日、桐敷も中4日で「誰でも送り出せる状態」と、岡田監督が自信を持って起用した4人をバックも援護した。9回2死二、三塁で、山本のボテボテの遊ゴロを木浪が好プレー。指揮官は「ああいう当たりが一番嫌。内野安打でも終わり。ナイスプレーや」と絶賛した。

 チーム防御率は2点を割り1・98。コールドを含め、延長戦は2勝3分けで5戦無敗だ。「守って守っての引き分けが多いから。投手陣の頑張り。引き分けということは、ブルペンの頑張り」と、競ったら負けない、昨季同様の姿だ。(安藤 理)

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