世界3階級制覇・中谷潤人がリング誌PFP10位「目標は一番」 2位・井上尚弥とともにトップ10入りする快挙

スポーツ報知
中谷潤人

 米国で最も権威のあるボクシング専門誌「THE RING(リングマガジン)」は23日(日本時間24日)、4月20日付のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)の最新ランキングを発表。WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)が初めて10位に入った。

 中谷は取材に「評価をいただき、うれしく思っております! 目標は一番なので、更に評価をしてもらえるようベストなパフォーマンスを発揮していきます」と、大目標であるリング誌のPFP1位に向けて、改めて意欲を示した。

 1位はWBA、WBC、WBO世界ウエルター級(66・6キロ以下)統一王者テレンス・クロフォード(米国)、2位はWBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(大橋)、3位はWBA、IBF、WBO世界ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)のまま。日本人選手が10位以内に複数入ったのは、井上と井岡一翔(志成)が入った2021年以来。井岡は1月に10位に入ると、その年の12月には9位に上がっている。

 中谷は今年2月、両国国技館でWBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に挑戦。6回TKO勝ちを収め、フライ級(50・8キロ以下)、スーパーフライ級(52・1キロ以下)に続く世界3階級制覇を達成した。WBC世界スーパーライト級(63・5キロ以下)王者デビン・ヘイニー(米国)が今月21日、前日計量で体重を超過したライアン・ガルシア(米国)に判定で敗れたため、トップ10(7位)から陥落。代わって、中谷が初の10傑入りを決めた。

 リングマガジンは1922年に米国で創刊された。ボクシング界では最も権威のある雑誌として知られ、「ボクシングの聖書」とも呼ばれている。PFPは階級の違うボクサーがもし同じ階級なら、どのような力の差があるかを数値化して作られたランキング。

 中谷は昨年のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦でアンドルー・モロニー(オーストラリア)に12回KO勝ちして王者となったが、この試合はリングマガジンをはじめ、いくつかの米国主要メディアが年間最高KO賞に選んでいた。

 ランキングは以下の通り。

(1)テレンス・クロフォード

(2)井上尚弥

(3)オレクサンドル・ウシク

(4)サウル・アルバレス(メキシコ)

(5)アルトゥール・ベテルビエフ(ロシア)

(6)ドミトリー・ビボル(ロシア)

(7)エロール・スペンス

(8)ジャーボンタ・デービス(米国)

(9)ジェシー・ロドリゲス(帝拳、米国)

(10)中谷潤人(M・T)

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