【阪神】雨中の大逆転で2分け挟み7連勝 9回打線の集中力に岡田彰布監督「そら、大したもん」

スポーツ報知
生還した中野拓夢を笑顔で迎える岡田監督(中央)ら(カメラ・清水 武)

◆JERAセ・リーグ DeNA3―5阪神(24日・横浜)

 分岐点だらけの激闘も、結果は1つだ。雨中の大逆転で、2分けを挟み7連勝。単独首位を守った阪神・岡田彰布監督(66)は、まず「変な試合やなあ、ホンマ」と一息つき、土壇場の打線の集中力を「そら、大したもん」とたたえた。2点を追う9回に代打・糸原の左前打から3連打で無死満塁。森下の押し出し死球で1点差として山崎をKOすると、大山が徳山から同点打。ノイジーが決勝の押し出し四球を選び、ほえた。

 指揮官は起点となった代打の切り札に「先頭が出るいうても、簡単に筋書き通りにいけへん」と拍手。後続の打者も打つべき球を見極めた。降り続けた雨が、さらに強くなる中、発揮した昨季王者の底力。「やること分かってても、なかなかできるもんじゃない」。

 先発の伊藤将が6回まで無安打に抑え、1―0でリードした試合が激変。7回に佐野の初安打からピンチを招き、山本の2点打で逆転された。さらに石上の右前打を後逸した森下の失策で追加点。1955年以来の球団タイ記録となる14戦連続被本塁打なしとなった投手陣が、9試合ぶりに3点目を奪われた。6回の攻撃前には36分間の中断。ドタバタの展開だったが、見事に勝ち切った。

 「最後つながったから、いい感じに見えるけど、序盤は全然」と指摘した指揮官。6回まで毎回先頭が出塁しながら、ノイジーの押し出し四球の得点のみだった。ただ、13試合ぶりに5番に起用した助っ人は2安打2打点。4三振、1併殺の6番・佐藤輝との入れ替えが当たった。「ノイジーも調子よくはないけど。点入ったし、変えてよかった」。連勝継続には「眼中にない」と言い切ったが、3試合連続となった雨中の戦いで、敗色ムードから貴重な勝利だ。(安藤 理)

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