新体操日本代表、日本の名画「富嶽三十六景」を背負いパリ五輪へ 鈴木歩佳「枠を勝ち取る」

スポーツ報知
フープの衣装を着用した鈴木歩佳(提供写真)

 パリ五輪の出場権が懸かるアジア選手権(5月・タシケント)に向け、新体操日本代表「フェアリージャパンPOLA」の壮行会が25日、都内で行われた。

 団体は5大会連続の五輪出場が懸かる。最後の予選となる今大会では、すでに出場権を獲得している国を除き、最上位になることが条件で、主将・鈴木歩佳(ミキハウス)は「パリ五輪の枠を勝ち取るのはもちろん、日本一丸となって最後まで頑張っていく。良い状態で笑顔でフロアに立てるようにしたい」と意気込んだ。

 この日はメディアや関係者が多く集まり、本番を想定した緊張感の中、演技を披露。息ぴったりの動きや、手具をダイナミックに使った華麗な舞いを見せた。

 今回「フープ」を日本らしさが詰め込まれた「ソーラン節」に変更。衣装にもこだわり、背中には大胆に葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が描かれ、ちりばめられたスワロフスキーが輝く独特のデザインになっている。鈴木は「演技にも曲調にも合った衣装を作っていただいた。衣装にも注目して見ていただけたらうれしい」。高校生の西本愛実(昭和学院高)も「反響も良く、イタリアの選手は『すごくいいよ』と言ってくれた。うれしい」。描かれた大きな波のように、勢いに乗って、パリ行きの切符をつかむ。

 

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