有名ラーメン店「無冠」オーナーの日本王者・高山涼深2度目の防衛成功 ご褒美は「勝や」のラーメン

スポーツ報知
1回、左ストレートを放つ高山涼深 (カメラ・堺 恒志)

◆プロボクシング 「フェニックスバトル114」 ▽日本スーパーフライ級(52・1キロ以下)級タイトルマッチ 〇王者・高山涼深 TKO3回1分31秒 同級1位・古谷昭男●(25日、東京・後楽園ホール)

 メインの日本スーパーフライ級タイトルマッチは王者・高山涼深(すずみ)=ワタナベ=と同級1位・古谷昭男(六島)が激突。高谷が3回に1度目のダウンを奪った後、連打で2度目のダウンを奪い、最後はレフェリーが試合を止めた。TKO勝ちして2度目の防衛に成功し、「練習してきたことが試合で出せてよかった」とホッとした表情を見せた。

 戦績は27歳の高山が8勝(7KO)、26歳の古谷が11勝(4KO)7敗。

 高山は東京・五反田の行列ができるラーメン店「無冠」のオーナー。「1か月くらいは店に出ていません」と、この試合に向けて集中してきた。ただ、昨年11月の練習中に左第3中手骨を骨折。その後はなかなか調子が上がらず、この日も古谷に攻め込まれ、大振りのパンチをかわされる場面も見られた。「ムキになってしまった」と7か月ぶりのリングは反省点も多く見られる試合となった。

 それでもWBC、IBFともに世界スーパーフライ級13位。世界ランク入りし、ワタナベジムの渡辺均会長は「何度か防衛して(世界)ランキング上げてから(世界挑戦)だね」と青写真を描く。「挑戦者の気持ちを忘れないために」と髪、コスチューム、リングシューズと挑戦者コーナーの青色を基調にした姿でリングに上がった高山も会長の方針に大きくうなづいた。

 デビューから8連勝でベルトも守り、ご褒美は「梅ヶ丘の勝(かつ)やですね」とニッコリ。勝利の後は店名にあやかった験担ぎも兼ねて、必ず食べに行くという東京・世田谷区にあるラーメン店で小口忠寛トレーナーと祝う予定だ。

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