全米7冠の大谷翔平、「2番・DH」で先発出場 大暴れのワシントンDCで今カード最終戦

スポーツ報知
大谷翔平(AP)

◆米大リーグ ナショナルズ―ドジャース(25日・米ワシントンDC=ナショナルズパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が25日(日本時間26日・午前5時5分開始予定)、敵地ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で先発出場する。3連戦の最終戦となる。

 今カードがワシントンDC初見参だった大谷。23日(同24日)の初戦では、9回先頭で今季2度目となる2戦連発の6号ソロを放ったが、「人生の中でもトップクラス」の一発だった。M・バーンズの85・6マイル(約138キロ)スプリットが浮いてきたところを見逃さず、およそ3・5秒で右翼2階席まで到達。今季の自己最長となる飛距離450フィート(約137メートル)。さらに打球速度118・7マイル(約191キロ)は本塁打では自己最速を更新した。MLB公式のサラ・ラングス記者は「15年のスタットキャスト導入後、球団史上最速ホームラン」と伝え、球団情報を公式発信する「ドジャース インサイダー」は今季のメジャー全体で最速の打球だったと認定。3つの最速を塗り替えた。ナ軍戦は初アーチとなり、日本人初の“30球団制覇”まで残り4球団とした。

 24日(同25日)の第2戦では、メジャー初となる1試合3二塁打で5試合ぶり今季4度目の猛打賞。3安打2打点と勝負強さも取り戻してきた。両リーグ最高の打率は3割7分1厘に上昇。同トップの14二塁打はシーズン換算で87本ペースとなり、1931年のアール・ウェブのメジャー記録、シーズン67二塁打を93年ぶりに更新する可能性も出てきた。連続試合安打「9」、連続試合出塁「22」も継続中。まさに無双状態に突入している。

 打率、安打、二塁打、塁打、長打、長打率、OPSで両リーグ7冠。今季は昨年9月に受けた右肘手術の影響で投手としての登板はない見込み。「時間的に余裕があるのはもちろんそうなので、体調が管理しやすいというのその通り」と完全体ではないが、打撃に専念できている効果も少なからずあるのかもしれない。二刀流復活の来季も待ち切れないが、昨季の本塁打王以上のタイトル奪取にも期待がかかる。

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