昨季わずか1安打の巨人2年目外野手が二塁打&三塁打 プロ初1試合2長打でいずれも生還 

スポーツ報知
7回1死、萩尾が中越えに三塁打を放ち、ガッツポーズ(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ DeNA7―2巨人(26日・横浜)

 手痛い敗戦の中で、萩尾のバットが快音を連発した。「試合前に対策したことができました」。まずは1点を追う5回1死。東の初球、真ん中高め140キロ直球を捉えた打球は左翼フェンス上部に直撃した。会心の二塁打だ。その後戸郷の一塁へのセーフティースクイズで判断よく生還した。

 勢いは止まらない。同点の7回1死。1ボールから真ん中低めチェンジアップをすくい上げ、中堅への三塁打とした。吉川の右前適時打で一時勝ち越しのホームを踏み、全2得点に絡む活躍。12日の広島戦(東京D)以来となるプロ3度目のマルチ安打で1試合2長打はプロ入り後初だ。阿部監督は「1試合でも多く続けられるようにしてほしい」とさらなる活躍を願った。

 進化を証明している。即戦力ルーキーと期待された昨季は、16打数1安打で打率6分3厘。それでも二岡ヘッド兼打撃チーフコーチからタイミングの取り方や打席での考え方を教わり、打撃フォームは無駄が省かれ、思考も整理された。試合経験を積む中で「2回目や3回目の対戦になってきて、(投球の)軌道も予測できるようになってきた」と対応力も向上している。

 春季キャンプからオコエ、佐々木らと中堅、右翼の座を巡って激しく争う中で、存在感を見せる。「しっかり結果を一日一日残していくことが必要かなと思います」。勢いに乗る若武者が定位置を奪い、チームを明るく照らす。(宮内 孝太)

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