J1磐田 FWジャーメイン良がゴン以来の開幕10戦10発狙う…27日ホームで首位・町田戦

スポーツ報知
体を張ってボールをキープする磐田・ジャーメイン(カメラ・武藤 瑞基)

 J1ジュビロ磐田は27日、首位の町田と対戦(午後2時、ヤマハ)する。26日は非公開で調整。ここまでリーグトップ9得点のFWジャーメイン良(29)が、磐田では98年のFW中山雅史(現J3沼津監督)以来となる開幕10戦10発で3試合ぶりの勝利を呼ぶ。

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 磐田が誇る不動のエースが、首位との大一番で主役を射止める。昨季J2で昇格を争った町田は今季勝ち点19を積み上げトップを快走。対する磐田はここ2戦勝ちなしで勝ち点10の14位にとどまる。ジャーメインは「自分のゴールが勝ち点につながるように決めていきたい」と3試合ぶりの白星奪取へ自覚をにじませた。

 前節・福岡戦(2△2)で2発放り込み、プロ7年目にして自身初の2ケタ弾に王手をかけた。開幕から9戦9発、驚異の年間38発ペースでの量産に「予想してない」と自らも驚きを隠せない。磐田で開幕10戦で10ゴールを挙げれば、98年の中山(同19得点)以来26年ぶりとなる。「自分の中でクロスに対して点を取れるポイントを見つけられた。詳細? 秘密です」とニヤリ。ゴン以来の偉業達成へ視界は良好で、開幕前に掲げた背番号と同じ「11ゴール」の目標は早くも上方修正必至となっている。

 町田には昨季J2で1分け1敗と苦しめられた。今季も9戦8失点と安定した守備力は健在で「球際の強度はバージョンアップしている」と警戒する。ポイントは冷静さを保てるか。「去年はイライラして自分のパフォーマンスに集中できなかった。反省して我慢強くやれれば」と、じれずに攻め続ける姿勢を強調した。

 チームは今季4度の複数得点をマークしているものの、反対に無得点も4度を数える。「もう少しシュートの本数を増やしていきたい」と自ら先頭に立って攻撃をけん引していく決意はできている。今季ホームでは2得点。絶好調エースの一撃が、ヤマハに歓喜をもたらす。(武藤 瑞基)

  〇…DF松原后(27)が4試合ぶりに先発復帰する可能性が出てきた。負傷離脱していたサイドバックは前節の福岡戦で戦列に戻り、後半38分から途中出場。「短い時間だけど内容は良かった」とうなずいた。ここまで3アシストはリーグ2位タイ。「アシスト王を狙いたい。うちのFWはいい動き出しをしてくれるし、俺が合わせられるか」と表情を引き締めた。

 J1ジュビロ磐田を運営する株式会社ジュビロは26日、磐田市内で株主総会を行い、第32期(2023年2月1日~24年1月31日)の決算を発表した。売上高は直近10年で最高(過去3番目)の42億5300万円。純利益は4億6100万円で、2期連続の黒字となった。

 J2の昨季はリーグ分配金が減少も、スポンサー収入や入場料収入が増え、売上高は前年比5.4%アップ。浜浦幸光社長(54)は「補強禁止など厳しいシーズンでしたが、大混戦の2位争いを制することができた。サポーターの期待が増収増益につながった」と応援に感謝。今季の目標として「勝ち点40を早期にクリアしてタイトルを狙う」と話した。

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