堀江翔太がラスボスになる前 三洋電機入団当時はファンから色紙とペンを渡され…

スポーツ報知
家族と共に記念撮影に写る堀江翔太(前列左から3番目=カメラ・大谷翔太) 

◆ラグビー ▽リーグワン第15節 埼玉 33―24 花園(27日・熊谷)

 6試合が行われ、首位ですでに上位4チームによるプレーオフ(PO)進出を決めている埼玉(旧パナソニック)は、花園(旧近鉄)を33―24で下して無傷15連勝。今季限りでの現役引退を表明しているフッカー堀江翔太(38)が、チーム歴代最多となる公式戦200試合目で節目の白星に貢献した。4位以上が確定していたBL東京(旧東芝)は東京SG(旧サントリー)に36―27で勝ち、2位でのPO進出を決めた。

 節目の一戦で堀江がみせた。7―5の前半27分、敵陣左サイド22メートル外からWTB竹山晃暉へキックで転がすパス。BK顔負けの妙技で、1万700人のファンを沸かせた。チーム歴代最多200キャップ(C)目となるホーム最終戦で、後半21分まで攻守で奮闘。ファンの声援に「名前を呼んでくれたり、ありがたかった」と頬を緩めた。

 09年の三洋電機(当時)入団当時は、ファンからチームメートで元オールブラックスSOのT・ブラウンのサインをもらうよう、色紙とペンを渡されたこともあったという。その後は器用さを武器に、13年に日本人FWでは初めてスーパーラグビーに参戦。パスやラン、キック全てを備える唯一無二のフッカーになった。日本代表でも76Cを誇る埼玉のレジェンドに対し、ロビー・ディーンズ監督は「堀江のような世界的な選手と一緒に仕事ができて光栄」と語った。

 試合後にはサプライズが待っていた。ディーン監督から、自身が監督を務め、世界の一流選手で編成される「バーバリアンズ」に“ご褒美”として堀江を招集することが発表された。ただ、堀江は目の前の試合に集中する。「(決勝が)最後だと思ってやる。しっかり走り抜けられるように、サポートできたら」と、決勝までの最大3試合へ切り替えた。(大谷 翔太)

スポーツ

×