J1札幌、3―0からドロー 後半22分からまさか3失点…青木亮太がチームJ1本拠地通算300号も

スポーツ報知
湘南戦の前半23分、先制点を決める札幌・青木(右)

◆明治安田J1リーグ第10節 札幌3-3 湘南(27日・札幌ドーム)

 北海道コンサドーレ札幌が3点リードを追いつかれ、最下位を抜け出せなかった。ホーム・湘南戦は前半23分、MF青木亮太(28)が、チームのJ1本拠地通算300得点となる今季初ゴールで先制。同42分にはMF近藤友喜(23)が加点し、後半9分には青木が2点目を決め、3―0とした。しかし同22分以降に失点を重ね、3―3の引き分け。「勝ち点2」を失う形で、浮上の機会を逃した。

 快勝ムードが一転、札幌にとって残酷な結末が待っていた。後半9分に青木の2点目で3―0としながら、3―3の引き分け。勝ち点1の上積みにとどまり、最下位で4月を終えた。本拠地で受けた大ブーイングに、青木は「そうされて仕方ない結果。やっと点を取れたが喜べない」とJ1でのチームのホーム通算300点目を含む2得点にも、笑顔はなかった。

 湘南に傾いていった流れに、のみ込まれた。前半終了間際、3バック中央の宮沢裕樹(34)が右腰を痛め、前半までで退いた。フィールド最年長を欠く事態にも、追加点を挙げたまでは良かったが、後半22分に1点を返されると、全体が下がり出し、押し込まれていった。

 ベンチで戦況を見守らざるを得なかった宮沢は「あってはいけない結果。もっとチームとして抑えることができた」と表情を険しくした。J1通算200試合出場となったFW鈴木武蔵(30)は「僕的には守りにいくのはラスト15分。それまでは自分たちの形を崩さなければ良かった」と、追加点なのか守るのか、中途半端になったことを悔いた。

 宮沢は次節5月3日・C大阪戦の出場は微妙な状況。苦境は続くが、武蔵は「反省する部分は反省し、できたことには自信を持ってセレッソ戦に向かいたい」と言った。攻撃で幾度も好連係を見せ、今季初の複数得点を挙げたように、収穫も多かった。次戦以降、勝ち点3を得るため、良さは伸ばし、屈辱は糧としなければいけない。

(砂田 秀人)

 △MF近藤(前半42分、今季札幌に加入しての初得点)「ヘディングで決めたのはプロ初。フル出場もJリーグでは初めてと一歩踏み出せたのは良かったが、失点にも絡んでしまったので責任を感じる」

 △DF家泉(後半から3バック中央でJ1初出場)「相手の1トップを自由にさせないことはできたが、ラインコントロールの面でラインが低くなったところがあった。もっと活発に上げて良かった」

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