B1仙台89ERS、3連勝で本拠勝率5割王手…今季開幕から29試合連続満員御礼

スポーツ報知
ドリブルで突破を図る仙台89ERSの阿部

◆B1リーグ第35節 仙台89ERS96―73茨城(27日・ゼビオアリーナ仙台)

 仙台89ERSは茨城を96―73で下し、3連勝でホーム勝率5割に王手をかけた。13得点を挙げたSG阿部諒は、自身出場時間(30分22秒)のチーム得失点差が「+33」と両チーム最多。関係者が「30点台はなかなかない」と驚く貢献度に「気づかなかったけど、チーム全体でやるべきことをやった結果。メモリアルな試合になりました」と笑った。

 B1残留争いの渦中にいる茨城からは350人のブースターが来場。序盤こそ圧力に押されたが、第3クオーター以降は主導権を握った。藤田弘輝ヘッドコーチ(HC)は「阿部はディフェンスも頑張った。みんなが疲れてくる終盤に背中で見せてくれた」と絶賛した。

 チームでは勝利試合に「MVP」のほか、藤田HCが選ぶ「HC賞」を制定。阿部は毎試合のように活躍するため、指揮官から「この賞はないよ」とジョーク交じりに言われていた。その前言を覆すほどの活躍で初受賞し「何よりもHC賞がうれしいです」と喜んだ。

 この日は4376人が来場し、今季開幕から29試合連続の満員御礼だ。「1つでも順位を上げて終えるのが僕の恩返し」と阿部。ホーム勝率5割と全試合満員のW達成がかかる28日のホーム最終戦へ、大きな勢いをつけた。(岩崎 敦)

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