浜松開誠館、米村修人がプリンスリーグ初得点 浜名との「浜松ダービー」に快勝

スポーツ報知
後半15分、浜松開誠館・米村が先制点を奪って喜ぶ

◆高円宮杯U―18サッカー・プリンスリーグ東海▽第4節 浜松開誠館3―0浜名(27日・遠州灘海浜公園)

 浜松開誠館が3―0で浜名との「浜松ダービー」を制した。後半15分にFW米村修人(2年)が先制点を奪うと、1分後にMF青井梛砥(なぎと、3年)が追加点。同39分にはDF森中悠斗(3年)がダメ押しのミドルを決めた。

 中盤で激しい球際の攻防が続き、両校無得点で折り返した後半15分。浜松開誠館の2年生FW米村が均衡を破った。右からのグラウンダーのクロスに、ファーサイドで体を投げ出すようにして決めた。立ち上がると、スタンドの応援団の元へとダッシュ。歓声に笑顔で応え「もしかしたら来るかな、と思って走った。同じ浜松の高校に負けたくなかった」と声を弾ませた。

 1月の新人戦からレギュラーを務める身長178センチの大型ストライカー。しかし、県大会では1得点のみ。このリーグ戦もここまでノーゴールで「とにかく点が欲しかった」。うれしいプリンス初得点が決勝弾になり、青嶋文明監督(55)も「今まで空回りしていたけど、これで落ち着いてやれるでしょう」と目を細めた。

 三島出身で、J3沼津の下部組織でプレー。ユースに進む道もあったが、「開誠館のハードワークするスタイルがいい」と県の反対側の浜松へ。寮生活を送りながら自分を磨く毎日だ。リーグは来週の磐田U―18戦で中断し、県総体が始まる。「全国に出たい」と背番号9。次節も点を取って勝ち、県大会へ勢いをつける。

(里見 祐司)

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