乙武洋匡氏、衆院東京15区補選で完敗「疲れ果てた」 頼みの”小池旋風”も不発、3万票離された5番目の得票数

スポーツ報知
落選が決まり厳しい表情を見せる乙武洋匡氏

 衆院3補欠選挙は28日投開票され、自民党が全敗。全選挙区で立憲民主党の公認候補が当選した。

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 東京15区に無所属で立候補した作家の乙武洋匡氏(48)は、当選した酒井氏に約3万票離された5番目の得票と惨敗した。

 午後8時の締め切りと同時に落選が決定。その3分後、乙武氏は選挙事務所に姿を見せた。「私自身の力不足。この結果に対して申し訳ないと思っています」と支援者へ謝罪の言葉を口にした。都民ファーストの会の特別顧問を務める東京都の小池百合子知事(71)とともに戦い抜いた選挙戦だったが、隣に小池氏の姿はなかった。

 国政選挙再挑戦を含めた今後について問われると、「疲れ果てたので、ちょっと一回考えさせてください」と苦笑。小池氏からは昨日選挙戦終了後、「本当におつかれさまでした」と声をかけられたという。ファーストの会の副代表に就任しながらも無所属で臨んだことには「後悔はない」。一方、選対本部長を務めたファーストの会幹事長の尾島紘平氏は立民の勝利を目の当たりにし、「自民批判の受け皿になりきれなかった」と敗因を考察した。

 小池氏は、12日間の選挙戦で計9日間応援入り。獅子奮迅の働きの理由を尾島氏は「小池知事が乙武さんという人間に、ほれ込んだからだろう」と推察。副代表の役職継続について乙武氏は「話し合って決める」としたが、党としては「これからもお付き合いをお願いしたい」と考えを示した。

 7月には都知事選が控えるが、小池氏はまだ去就を明らかにしていない。補選敗戦の結果はどう影響するのか。(瀬戸 花音)

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