ドジャース連勝「6」でストップ “因縁”のトロント最終戦で大谷翔平は3試合ぶり無安打

スポーツ報知
ノーヒットに終わった大谷翔平(ロイター)

◆米大リーグ ブルージェイズ3―1ドジャース(28日・カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャースセンター)

 ドジャースの連勝が6でストップした。3カード続く敵地9連戦は6試合目で初黒星。「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(29)は4打数無安打で3試合ぶりのノーヒットに終わった。打率は3割3分6厘となった。

 初回1死の第1打席は飛距離402フィート(約122・5メートル)、本拠地・ドジャースタジアムなら本塁打という特大の当たりだった。ガウスマンの83・2マイル(約134キロ)スプリットを捉えたが、フェンス際で中堅・バーショの好守に阻まれて中飛。敵地はブーイングから一転、大谷の凡退で大歓声に包まれた。

 4回先頭の第2打席は初球を打って二直。6回1死の第3打席は内角の96・4マイル(約155キロ)直球で見逃し三振だった。コースが際どかっただけに、首を振りながらベンチに戻った。2点を追う8回無死二、三塁では二飛。一打逆転の好機でも一本出ず、この日は沈黙した。

 大谷にとって今カードはド軍移籍後初めてのブルージェイズ戦だった。昨オフFAとなった際に移籍先の最終候補だった球団の一つで、当時は大谷がトロント行きの飛行機に搭乗したという誤情報が飛び交ったことまであった。そんな経緯から、26日(同27日)の初戦は大谷史上最大級のブーイングで迎えられたが、初回に7号先制ソロ。ひと振りで敵地を黙らせた。試合後には「ブーイングも嫌ではないというか、野球の一環ですし、ファンの方たちが楽しいのが一番だと思う」と平然としていた。

 27日(同28日)の2戦目では菊池雄星投手(32)と今季初の“花巻東対決”。2回2死一、三塁で大谷が雄星の今季最速の98・2マイル(約158キロ)直球を捉え、自己&球団&今季メジャー最速となる打球速度119・2マイル(約191・8キロ)の右前適時打を放つなど、3打数1安打1打点だった。雄星は「(2回は)打球が速すぎて見えなかった。自分自身も全力で腕を振った球でしたけど…」と脱帽し、後輩をたたえていた。

 今季は昨年9月に受けた右肘手術の影響で打者専念となるが、雄星は「(投手としての登板がない分)疲労の度合いも違う。とんでもない数字がシーズン後に残っているんじゃないかな」と予言した。最終戦は無安打だったが、トロントでの経験は大谷をさらに強くすることだろう。

野球

×