Ｕ―２３日本代表・藤田譲瑠チマ主将「自分が狙っているのはアジアの頂点」…２アシストは「２人に感謝したい」

◆サッカー男子パリ五輪アジア最終予選兼Ｕ―２３アジア杯　▽準決勝　日本２―０イラク（２９日・ドーハ）

　Ｕ―２３日本代表が準決勝でイラクを２―０で下し、８大会連続五輪出場を決めた。決勝戦は５月３日（日本時間４日）に行われ、初の五輪出場を決めたウズベキスタンと対戦する。

　パリ切符獲得に主将のＭＦ藤田譲瑠チマは「五輪出場権獲得は自分たちにとって最低限の目標だった。達成できてうれしく思います。でも自分が狙っているのはアジアの頂点なので、次も勝てるようにいい準備をしたい」と控えめに喜んだ。

　２アシストの活躍だ。前半２８分、藤田がセンターサークル内から前線へ浮き球パス。「（細谷）真大がずっとあの動き出しをするのを見ていた。自分にチャンスがあったら狙おうと意識があった。そのワンチャンスでうまくパスを出せて良かった」ＤＦの背後へ素早く走り込んだ細谷が巧みにトラップし、反転して相手のマークを振り切り、右足でゴール右へ流し込んだ。

　さらに同４２分にはこの試合先発起用された荒木遼太郎が藤田からのパスを冷静に決めて追加点。「荒木がいい動き出しをしてくれたので、自分はただ落とすだけだった。本当に２人に感謝したいと思います」とスコアラーをたたえた。

　五輪を目指すチームの成長ぶりを誰よりも感じている。今大会では主将としてチームをまとめてきた。「本当にこのチームは強くなったと思います。まだまだ強くなると思うので自分を中心にもっとレベルを上げていけたら」と先を見据える。

　決勝のウズベキスタンは個人技だけでなく、連携も取れた好チーム。２年前、Ｕ―２１の編成で臨んだ、Ｕ―２３アジア杯準決勝で敗れており、当時のメンバーもいる。「いつも通り自分たちの全力でプレーして、試合をコントロールできるようにアグレッシブにプレーできたらと思います」と誓っていた。