Ｊ・モロニーの公開練習を視察した大橋秀行会長 「武居由樹の強さはトリッキーさではない」

◆プロボクシング　▽ＷＢＯ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　王者・ジェーソン・モロニー―同級５位・武居由樹（５月６日、東京ドーム）

　ＷＢＯ世界バンタム級王者のジェーソン・モロニー（オーストラリア）が３０日、東京・新宿区の帝拳ジムで公開練習。挑戦するＷＢＯ同級５位・武居由樹が所属する大橋ジムの大橋秀行会長、指導する元世界３階級制覇王者の八重樫東トレーナー、同ジムの太田光亮トレーナーが視察に訪れた。

　八重樫トレーナーとともに最前列で会見の模様を聞いていた大橋会長は、モロニーのシャドーボクシングを入念にチェック。「１ラウンドだけじゃ、分からないけど、井上尚弥が『すごく強い』と言っていた。対戦した人間しか分からないことだよね」と話した。２０２０年１１月、米国ラスベガスで井上尚はモロニーに７回ＫＯ勝ちしてＷＢＡスーパー＆ＩＢＦ世界バンタム級王座の防衛に成功したが、モロニーの強さを“評価”。対戦してきた中でも１、２位を争うくらいに相当な実力があると話していたという。

　だが、アンジェロ・ハイダー・トレーナーらモロニー陣営が会見で「武居はトリッキー」という視点から対策を取ってきたということに注目。「トリッキーと言うけど、あいつ（武居）の強さはそれではない。基本的なパンチが強い。彼らは基本的なことを間違えているなと思う」と指摘した。大橋会長は、武居との相性を聞かれると「距離感も一緒だし、いいと思う。面白い試合になる」と世界初挑戦での王座奪取に自信を見せていた。

　戦績は３３歳のＪ・モロニーが２７勝（１９ＫＯ）２敗、２７歳の武居が８戦全勝（８ＫＯ）。

　試合はＰｒｉｍｅ　Ｖｉｄｅｏで中継される。