蜂の大群襲来で1時間55分遅れ…大谷翔平が今季初1試合3三振 ド軍も初のサヨナラ負けと珍事連発

スポーツ報知
第4打席に3つ目の三振を喫した大谷(AP)

◆米大リーグ ダイヤモンドバックス4X―3ドジャース(30日・米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 蜂の大群襲来という珍事で開始が1時間55分遅れた試合でドジャースが今季初のサヨナラ負け。「2番・指名打者」で先発出場した大谷翔平投手(29)は5打席で1安打も今季初の1試合3三振を喫した。

 試合前のことだった。屋根が開閉式のドーム球場、チェースフィールドでは29日(同30日)に続いて屋根を開けての試合の準備を始めていた。だが、試合前からバックネット最上部などに蜂が大量に飛来。あっという間に“蜂の巣”のような状態になった。一部の観客が避難するなど球場は大騒ぎだったが、急きょ球場まで駆けつけた蜂駆除のプロ、マット・ヒルトンさんが見事に蜂を吸い取り、1時間55分遅れで試合開始となった。

 Dバックスの球場責任者のマイク・ロックさんによると、蜂がいると気付いたのは「ファーストピッチの5分前」だった。「慌てて審判団のところへ走りました。そこで初めてこの件を相談したんです」というほどのドタバタ劇。これにはさすがの大谷もリズムを乱されたのかもしれない。

 初回1死の第1打席で2試合連続安打となる中前打を放ったが、4回先頭の第2打席は見逃し三振。1点を追う5回1死満塁で迎えた第3打席は4番手左腕・マンティプライの暴投でまずは同点に。1―1の1死二、三塁と場面は変わったが、空振り三振に倒れた。7回2死の第4打席も空振り三振。1試合3三振は今季32試合目で初めてのことだった。2―2の延長10回無死一、二塁の第5打席は元ヤクルト守護神・マクガフから二ゴロだった。得点圏打率は1割8分4厘(38打数7安打)となった。

 大谷が二ゴロに倒れた後、フリーマンが四球で1死満塁とし、スミスの左犠飛で3-2と勝ち越した。だがその裏にDバックスのウォーカーから逆転サヨナラ2ランを打たれ、敗れた。

 大谷はそれでも、4月終了時点で7本塁打は44発で日本人選手初の本塁打王を獲得した昨季と同じペース。今月は月間37安打と、昨年6月にマークした自己最多の41安打にも迫る勢いでヒットを量産した。月間11度目のマルチ安打もエンゼルス時代の19年6月に並ぶ自己最多タイの記録。1日(同2日)からは月も変わり、気分新たに再出発する。

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