首位陥落の町田、連敗阻止へ黒田剛監督が「軽視しないでほしい」と語るコンセプトは 3日にホーム柏戦

スポーツ報知
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 前節アウェーで磐田に0―2と敗れて首位から2位に後退した町田が、3日にホーム・柏戦を迎える。昨季はJ2で1度も連敗することなく優勝を果たし、今季もここまで連敗はなし。1日、非公開練習後に取材に応じた町田・黒田剛監督は「連敗うんぬんのプレッシャーより、やっぱり我々が本来立ち返るべきことはどういうことか。それが達成できていないことがすごく気になる。だから自分たちのやるべきことを再認識させた」と準備で強調してきたことを明かした。

 磐田戦(4月27日)では0―0の後半1分、指揮官が「ふわっとしたところが出た」と表現した失点があった。相手GKからのこぼれ球を拾われて差し込まれた縦パスに対し、DFドレシェビッチは内側を空けるポジショニングで磐田FWジャーメインにターンを許した。他にも相手のランニングを自由に許す、こぼれ球への反応が遅れる、と複数の小さな“ミス”が重なったことで失点。「一度に3、4人の選手がそういうところを怠った。そのワンプレーに泣いた」と悔やむ1点となった。

 堅守を武器とする町田にとって、センターバックが中央を空けない、相手に少しでも体をぶつけて自由を奪うブロックなどは、チームにとって重要なチームコンセプトだ。そんな部分を「軽視しないでしっかりやって欲しい」と感じていた黒田監督は、今週のミーティングで「我々のコンセプトの徹底は、去年と今年ではどうだ?」と、昨季も所属する選手に問いかけたという。

 すると「去年の方が徹底していた」という意見が出た。J1参戦に向けて大型補強を行った町田は、磐田戦で言えば先発11人中9人が新加入選手。「新しく入ってきた選手は、その浸透も含めてまだ軽視しているところがあるのか、継続して実践できていないのかはわからない。もう一回、今年入ってきた選手に強く言い聞かせる意味でも、ミーティングでは結構厳しく言った」と黒田監督。新加入選手のプライドを刺激し、改めてチームの戦い方を徹底することを求めた。

 町田が最後に連敗したのは、黒田監督就任前の2022年、J2シーズンの9月25日・秋田戦から10月23日・新潟戦で喫した5連敗。今季初のJ1でも、ここまで各クラブが町田の分析、対策も進める中で、連敗なしと踏ん張ってきた。U―23日本代表MF平河、FW藤尾を欠く「ここ1、2試合が正念場」と語る指揮官。混戦模様のJ1で優勝争いを続けるため、1年以上続く“連敗しない”記録を継続することができるか。

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