J1札幌 DF家泉怜依が「無失点」で前節3失点の雪辱果たす…3日アウェーで首位・C大阪戦

スポーツ報知
ロングパスを出す札幌・家泉(カメラ・砂田 秀人)

 J1北海道コンサドーレ札幌DF家泉怜依(24)が、初の先発ピッチで前節の雪辱を果たす。札幌は3日、敵地で首位のC大阪と対戦する。3バック中央には4月27日の湘南戦でJ1デビューを果たした家泉が入る。同戦では後半開始から出場も、3―0から追いつかれ、引き分けた。DFの中心として守備を統率できなかったことを反省し、図ってきた修正の成果は、無失点という形で示しにいく。

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 ■J1初先発へ気合 

 同じ過ちは繰り返さない。3失点の屈辱を晴らすべく、家泉がJ1初先発へ、強い思いを口にした。「スタメンで出られるチャンスが来たので。3失点はちょっと大きいが、前の試合があって良かったと思えるようなプレーをして、無失点で勝ち点3を取りたい」。勝ち点1の上積みに終わった湘南戦を取り返すべく、4戦ぶり勝利だけを狙っていく。

 3点リードを追いつかれた湘南戦を皆で振り返りつつ、自己のプレーを見直した。「ラインコントロールと、全体がプレスに行くところや下げるところだったりはもっと声をかけないといけなかった」。全員の意思疎通が欠け、後半22分から失点を重ねた結果を、家泉はそう悔いたが、初のJ1舞台で学びも多かった。

 185センチ、85キロの屈強な体を生かし「1対1は負けない自信がある」と言う通り、強力な外国人とも堂々と渡り合った。失点も「何してるんだよっていうものだったので、すぐ改善できる。コミュニケーションを取って声を出せば解決する」と冷静に戦えば、繰り返さない手応えはある。「3バックの真ん中で何を求められているかは理解できたので」。全体をしっかり統率し、ゴールを死守していく。

 ■今季敵地初白星だ 

 今季、J2いわきから札幌に加入した。キャンプから控え組が続くも「気持ちが落ちることはなかったし、ずっと使ってくれと思っていた」と前向きに取り組んできた。J1デビュー戦は苦い経験となったが、すぐにばん回の機会が訪れた。「上位に勝てばチームも乗る。どんな試合でも課題は絶対に出るものだが、無失点で勝った上で課題を残して、次につなげられたら」。首位をたたいての今季敵地初白星へ、家泉が声を上げ、動き、戦う。

(砂田 秀人)

 〇…GK菅野孝憲がダブルの祝勝を飾りにいく。C大阪と戦う3日は40歳の誕生日で、J1通算350試合出場になる。様々な節目の戦いにも「何にも意識はしていない」と平常心を強調した。3点リードを追い付かれた前節・湘南戦に関しても「終わった試合は考えない。自分たちに目を向けてやること」と今日の戦いしか頭にはない。チーム最年長は「自分の仕事に100%集中して、必ずいい結果で札幌に帰って来たい」と必勝を期した。

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