人生は変わったけれどだからって生活は変わってくわけじゃない
短歌とエッセイの本を今までに2冊出版させてもらいました。
まだ売れていない芸人としてはなかなか異例のことかと思います。
出版をしたことで憧れの方に会えたり、SNSでまったく知らない方から感想をもらったり、宮崎県に仕事で呼んでいただいたりもしました。
この北海道新聞の連載も、おそらく出版がなければなかったものです。
出版によって人生は変わりました、いや変わりまくりました。
しかし生活は意外と変わっていません。
収入はそこまで変わっていないのです。
出版したことで印税をいただきました。
出版関係のお仕事もいろいろとさせていただきました。
しかし、本がベストセラーにでもなっていれば別ですが、まだそこまでの売れ行きではないので、入ってくるお金はほどほどです。
なので生活は変わらず、歩ける距離は地下鉄に乗らず歩きますし、そば屋さんで天ぷらをのせるかどうかでそこそこの時間悩みます。
今でも節約のために、水筒に麦茶を入れて持ち歩いています。
別に儲(もう)けるために、生活を変えるために本がある訳ではありません。
ただ、そば屋で天ぷらそばを気軽に頼みたいな、もう少し生活を変えたいなという気持ちはそこそこにあります。
4月11日に1冊目の本「全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割」が文庫化されることになりました。
この本が大ヒットして、大ベストセラーになれば僕の生活は変わるでしょう。
僕の生活を変えると思って、1冊いかがでしょうか?
「歌人芸人」として活躍する札幌在住の岡本雄矢さんが、毎月第2木曜に「トホホ」な日常を短歌に託してお届けします。
おかもと・ゆうや 1984年、札幌市生まれ。道内を拠点とする吉本興業のお笑いコンビ「スキンヘッドカメラ」のメンバー。著書は他に「センチメンタルに効くクスリ」(幻冬舎)。
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