金沢の70代女性2700万円被害 投資家名乗るSNS詐欺

 金沢西署は2日、金沢市の70代女性が、交流サイト(SNS)で投資家や著名人をかたる「SNS型投資詐欺」の被害に遭い、現金2700万円をだまし取られたと発表した。

 署によると2月上旬ごろ、女性はスマートフォンの動画配信アプリに表示された投資に関する広告を通じて、投資家を名乗る複数人が運用する通信アプリ「LINE(ライン)」のグループに加入した。

 グループ内でのやり取りで、他のメンバーが「常に高い勝率を誇る優良株が発表される。ゴールドの価値が高騰し、確実にもうかる」などと説明。女性はこれを信じ、2月27日から4月4日までの間、投資や出金手数料名目で計7回、指定口座に数百万円ずつ振り込んだ。家族に相談して被害が発覚した。

  ●県内今年の被害額、既に昨年の倍近く

 石川県内では今年、SNS型投資詐欺の被害が3月末までに10件(前年11件)発生。被害総額は約1億4500万円と、既に昨年1年間の約7300万円の2倍近くとなっている。

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