脱炭素が叫ばれるなか、再生可能な資材である「木材」が注目を集めている。日本では戸建て住宅での木材利用は多いが、高層ビルなどの建築物における木材の使用はほとんどない。そんな中、大林組が、柱・梁・床・壁全てを木造で構成した純木造の建築物「Port Plus」を建設した。木造と聞くと、通常の鉄筋、コンクリートと比較して耐火性、耐震性に不安を覚えるが、Port Plusは「純木造耐火建築物」と謳い、火にも揺れにも強い建築物だという。
木造・木質化建築プロジェクト・チーム担当部長の岡有さんは「Port Plusをきっかけに木材を見直す動きが進めば、日本の林業活性化の第一歩になる」と話す。Port Plus建設における課題と、同社の木造に対する取り組みを聞いた。
Port Plusの最大の特徴は、「純木造」の高層耐火建築物であることだ。建物を支える役割を担う地上の主要構造部(柱・梁・床・壁)の全てを木材が担い、表層だけでなく、構造体も全て木で構成している。
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