日本ケロッグは9月15日、「粒感しっかり オートミールごはん」を発売した。同社によれば、日本のオートミール市場規模はこの4年で約10倍以上に急成長しており、2021年は623億4000万円にのぼるという。この急拡大は、オートミールをごはんのようにアレンジして食べる「米化」が浸透し始めていることが要因だ。
同社の執行役員でマーケティング本部長の山田実さんは、「オートミールは、食物繊維が白米の約6倍でカロリーは約半分、糖質も60%オフといった特徴があります」と魅力を話す。
20年前半にYouTuberや芸能人、モデルが食生活にオートミールを取り入れ始め、米化オートミールレシピがSNSを中心に話題になり始めたという。
その結果、オートミールの認知度は約9割にまで上昇したものの、直近1年で食べたことがある人は約10%と、認知度と喫食経験に大きな乖離があった。
食べ方で見ると、おかゆやリゾットのようにして食べる人が42%とオートミールの米化が浸透しつつある一方、おにぎりなど米と見立てて調理する人は23%にとどまっていた。そこで同社が着目したのが、“米化”ではなく、ごはんとして食べる、すなわち“ごはん化”だ。同社マーケティング本部ブランドマネージャーの西村香里さんは、「そこに市場拡大の余地があるのではないかと考えた」と振り返る。
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