ASUSのゲーミングスマートフォン「ROG Phone」シリーズの最新モデルは「ROG Phone 5」「ROG Phone 5 Plus」「ROG Phone Ultimate」という3モデル展開となりました。最初に登場したのはスタンダードモデルとなるROG Phone 5。スタンダードといいつつもプロセッサはSnapdragon 888を搭載しており、十分パワフルです。
今回は中国向けのモデルをチェック。中国ではゲーム配信も行うTencent(テンセント)と協業したモデルをリリースしています。背面には「Tencent Games」のロゴが見えますね。Tencentといえば「WeChat」で有名ですが、モバイルゲームでも中国では大手なのです。過去のROG Phoneシリーズも中国ではTencent協業版が販売されてきました。
背面のROGロゴは過去モデルは本体に埋め込まれ、LEDライトで色のパターンを変更できました。ROG Phone 5ではLEDのドットライトでROGのロゴを表示しています。
なお、このロゴは点滅パターンなどをカスタマイズでき、ゲームによってさまざまな組み合わせに変えたり、あるいはメッセージ通知に合わせて好みの色にしたりすることもできます。よりカスタマイズ度が高まっており、ゲーミングデバイスを「とにかく光らせたい」というユーザーにとって楽しみが増えています。
改めて本体を正面から確認します。本体サイズは前モデルの「ROG Phone 3」とほとんど変わっていませんが、ディスプレイサイズは「6.59型、1080×2340ピクセル、19.5:9」から「6.78型、1080×2448ピクセル、20.4:9」へと大型化。ベゼルの幅を狭めてほぼ同じ大きさのボディーながらも、ゲーム体験をより豊かにしています。インカメラも引き続きディスプレイの外(上)に配置し、ゲームプレイ中に邪魔になるノッチやパンチホールもありません。
なお、本体には標準でケース「Aero case」も付属します。
ケースにはROGロゴの点滅部分がうまく空いていますが、Tencent Gamesの文字が隠れてしまいますね。ASUSの公式製品写真で標準モデル(非Tencent Gamesモデル)を見ると、Tencent Gamesの部分は「ROG」と赤い表記になっており、ケースには隠れません。このあたりはちょっと詰めが甘いかなと思ってしまいました。
本体右側面の中央には電源キー、すぐ上にはボリュームキーがあります。そして両端部分に「ROG」と読める彫りのある部分が超音波を使ったタッチセンサー「AirTrigger」で、ゲームプレイ時の左右ボタンの役割を果たします。このあたりは歴代モデルとほぼ同等のデザイン。他社のゲーミングスマートフォンでも同様の機能を搭載したモデルが増えています。
本体左側面は赤い部分がSIMカードトレイ、真ん中にはゴムキャップが見えます
歴代のROG Phoneは本体左側面にUSB Type-C端子を2つ並べ、電源供給そして外部アクセサリーと接続していました。ディスプレイを2つに増やす「TwinView Dock」はこの2つの端子があるからこそ、より強固にドッグと本体を接続できました。しかしROG Phone 5ではTwinView Dockは提供されません。
本体背面に装着して冷却する「AeroActive Cooler 5」は本体にクリップで挟み、本体との電気的な接続はこの専用端子を使います。なお、このクーラーはType-C端子を隠さないように穴が開いているので、クーラーをつけたままUSB Type-Cケーブルを接続して充電が可能です。
この側面キャップを半分外した写真はAero caseを装着した状態です。ケースを付けるとSIMカードトレイが隠れますが、ゲーミング端末ですから頻繁にSIMを交換する、といった使い方はしないでしょうね。
ディスプレイのリフレッシュレートは最大144Hzなので、SNSやブラウザでも高速に画面をスクロールさせるとスムーズに表示が流れるので快適です。
一般的な用途に使うにはもったいないほどのハイスペックなROG Phone 5。「Armoury Crate」アプリから最大限パフォーマンスを引き出す設定もできるなど、Snapdragon 888のパワーをフルに使うことができます。AR用途やビデオ編集に使っても快適かもしれません。日本での発売が楽しみです。
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