新山根温泉べっぴんの湯、完全復活から1年 久慈、まつり盛況

完全復活から1周年を記念して行われた「やまねまつり」。多くの来場者でにぎわった

 岩手県久慈市山根町の新山根温泉べっぴんの湯は完全復活から1年が経過し、地域ににぎわいをもたらしている。リピーターも多く大浴場の再開以降、市内外の約11万人が利用。4月28日には記念イベントが開かれ、大勢が交流を楽しみながら地元の味を堪能した。

 1周年イベント「やまねまつり」は地元の豆腐店「やまねや」や「べっぴんカフェ」など4事業者が出店。田楽やクルミを使ったパン、地元野菜などがずらりと並んだ。来場者は青空の下、品定めを楽しんだ。

 べっぴんの湯は1995年に開業。24年間で約234万人が入館したが源泉の湧出量激減に伴い、2019年10月に営業休止を余儀なくされた。市が20年11月~21年3月に掘削工事を行い、新たに源泉を発見。22年4月に大浴場の営業を先行して始め、23年4月に宿泊と小浴場の営業を再開して完全復活を遂げた。

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