「作品から強く生きるメッセージもらった」星野富弘さんの人柄しのび、記帳所に多くの来館者 群馬・みどり市

記帳する来館者

 群馬県みどり市出身の詩画作家、星野富弘さんの訃報を受け、星野さんの作品を展示する富弘美術館(同市東町)は1日、館内入り口に記帳所を設置した。県内外から訪れた来館者が冥福を祈るとともに、柔らかな色彩とタッチで描かれた詩画からにじみ出る、優しく明るい人柄をしのんだ。

 この日は前日の3倍となる185人が来館。春にちなんだ詩画を紹介する特別展「山笑う」が開かれており、来館者は「折れた菜の花」「ペンペン草」などの代表作に見入っていた。

 何度も同館に通ったという埼玉県志木市の加屋本清美さん(61)は「作品から強く生きるというメッセージをもらった。感謝の思いを込めて記帳した」と涙ぐんだ。星野さんの幼なじみでもある聖生清重館長は「生き方を含めた彼の作品の力の大きさを実感する」と話した。記帳所は当面の間、設置される。

星野さんの作品を見つめる来館者

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