140年祝うSLに歓声 高崎駅開業記念イベント

多くの人でにぎわった高崎駅東口

 高崎駅(群馬県高崎市)の開業140周年を記念して、JR東日本高崎支社(樋口達夫支社長)は3日、同駅で蒸気機関車(SL)の出発式や感謝祭などを開いた。普段は入れない1番線の開放や、駅東口でのマルシェなどに多くの人が集まり、記念の年を祝った。

 イベント列車「SL高崎駅140年水上」の出発式には樋口支社長や富岡賢治高崎市長、長谷川秀治駅長が参加。列車ヘッドマークをデザインした美術作家、山形敦子さんも登場し、それぞれ同駅への思いや記憶を語った。

 富岡市長と長谷川駅長の合図で、旧型客車をけん引するSLは煙を吐きながら水上駅を目指して発車。来場者の歓声と高崎高松中吹奏楽部による「銀河鉄道999」が見送った。

 2004年以降は旅客用に使っていない1番線も一般開放され、旧信号所の制御盤や表示器の展示、子ども駅長制服体験も開催。東口では高崎観光協会の「機関車の街高崎マルシェ」が開かれ、同市の特産品や銘菓を販売した。

 樋口支社長は「高崎駅は高崎市や群馬県の玄関口で、思い出を持った方もたくさんいるはず。いろいろな企画を用意したのでぜひ楽しんで」と呼びかけた。富岡市長は「高崎駅なしに街の発展はなかった。今後も相乗効果で発展したい」と意気込んだ。

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