Entertainment
News

三浦瑠麗氏のスケスケ喪服に見る、国葬で目立ちたがる丸出しのエゴとは

 9月27日に安倍晋三元首相の国葬が執り行われました。国論を二分する中での開催はさらなる議論を呼びそうです。

三浦瑠麗氏のシースルー喪服に賛否

 そんな中、国際政治学者・三浦瑠麗氏の装いが話題を集めています。胸元と腕が四角くシースルーになった喪服で参列したのです。さらに、その喪服でポーズを取った写真をわざわざインスタグラムにアップ、「国葬に参列して参りました」と報告しました。  この個性的なデザインに、ネット上では賛否両論。「さすがオシャレです」と賞賛する声の一方、「自己顕示欲の表れ」とか「弔意を表すなら慎ましく肌を隠すのがマナー」と厳しい指摘も見受けられました。
三浦瑠麗氏

三浦瑠麗氏のインスタグラムをイラストにしてみました

 いずれにせよ、三浦氏が国葬に強い思いを抱いていたことは確かだった様子。ここまで入れ込む背景には何があったのでしょうか?  ここで三浦瑠麗氏と安倍晋三元首相の関係を振り返っておきましょう。

“安倍シンパ”文化人でもとくに強い支持コメントをした三浦氏

 三浦氏は2019年に安倍氏主催の桜を見る会に参加。ニュースやワイドショーでも安倍政権を支持するコメントを繰り返し、女性論客としての地位を確立しました。  国葬についても一貫してその意義を主張。天皇陛下の“たいもの礼”(大喪の礼)を引き合いに出し、行政の長にも同等の見送り方があってしかるべきだと持論を展開しました。(注1)  一方で、旧統一教会をはじめ、森友・加計学園や、桜を見る会での政治資金疑惑など、安倍氏に多くの問題があったのも事実です。また、国葬の決定に至るまでに与野党での議論がほとんどないままに決定した経緯があります。  そうした“負の遺産”を理由に、SNSに招待状の写真をアップして欠席を表明した野党議員に対して、三浦氏はこう反論しています。 <はしたなく見えるのでやめたほうがいいと思いますよ。>(9月9日 自身のツイッターより)
 エリザベス女王の国葬とネガティブに比較される状況については、<女王が亡くなったときの国葬と、国に功績があった方の国葬では、英国でも国内の受け止めや儀式の厳かさは当然違う。>(9月20日 自身のツイッターより)と、こちらは国際政治学者らしく冷静にいなしているようですが。  ともかく、“安倍シンパ”と目される文化人の中でも特に強い言葉で支持してきた三浦氏。しかし、その思いは衷心(ちゅうしん)から発せられたものだったのでしょうか? 厳粛な国葬の場で「オシャレ」とか「セレブ」とチヤホヤされることを望んでいたのでしょうか?  ということで、三浦氏も言及したエリザベス女王の国葬の様子と比較して考えてみたいと思います。 (注1)7月31日放送『ワイドナショー』(フジテレビ系)での発言。反対意見が続出した安倍元首相の国葬について、以下のように語った。「日本で私が憂慮するのは、天皇陛下の国葬は当然だと、これはたいものれいだと。(筆者注・正しくは、たいそうのれい。大喪の礼)権威は認めるけど、民主主義で選んだ総理大臣に対して毀誉褒貶あろう、だけども政治はダメっていうのは、民主的にはおかしいと思っているんです」
次のページ 
国葬への出席は“私の晴れ舞台”
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ