『おかあさんといっしょ』（Eテレ）で、第12代体操のお兄さんとして活躍した福尾誠さん。爽やかな笑顔とパフォーマンスで子ども達に「誠お兄さん」として親しまれてきました。2023年2月に番組を卒業することが発表されてからは、子ども達だけでなくお母さん・お父さん達からも「誠ロス」の声が多く聞かれました。 そんな誠お兄さんに、体操のお兄さんを目指すようになったきっかけやデビューが決まった時の気持ち、人気の体操『からだ☆ダンダン』にまつわるエピソードなどを聞きました。 ――体操のお兄さんを目指すようになったきっかけは何だったのでしょうか？ 福尾誠さん（以下、福尾）：僕は小さい頃からヒーローになることに憧れていたんです。また、保育関係のお仕事をしている親族がいた影響で、昔から小さな子ども達と遊ぶ機会が多くありました。その中で子ども達と一緒に『おかあさんといっしょ』を見る時間があったんです。 普段はなかなかいうことを聞いてくれない子ども達がみんなテレビにくぎづけになり、お兄さん、お姉さんの姿に夢中になっていました。その姿を見て、『お兄さん、お姉さんって子ども達にとってヒーローなんだ』と強く感じました。僕はずっと体操競技を専門でやっていたので、「体操のお兄さんというヒーローになりたい」と思うようになったのがきっかけです。 ――どんな経緯で体操のお兄さんになったのですか？ 福尾：体操のお兄さんのオーディションに応募してチャレンジしました。 決まった時はとにかく嬉しかったですね。思い続けた夢が叶った瞬間だったので、何よりも感激しました。「体操のお兄さんになれた！」というワクワクと、新しいことにチャレンジする緊張感の両方がありましたね。 ――初めて番組に出演した頃は緊張しましたか？ 福尾：僕は元々アスリートとして試合や大会に出場する機会が多かったので、あまり緊張するタイプではなかったんです。それでも最初は少し緊張しました。 ――不安や緊張をほぐすコツはあるのでしょうか？ 福尾：自分で緊張をほぐすために何かしようと考えたことはないんです。それを考えると多分、余計に緊張してしまうんじゃないかと思います。 体操を続けてきた経験から、緊張してからどうにかしようとするよりも、沢山の時間をかけて練習をする方が不安や緊張を無くすことができると思います。 ただ『おかあさんといっしょ』出演に関しては、僕の中では不安というよりも、遠足の前日に眠れなくなるようなワクワクした緊張感の方が大きかったです。番組が始まってみるとすごく楽しかったので、不安に感じたことは特にありませんでした。