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生徒の尻をバットで殴る“昭和の暴力教師”が「令和の方がやばい」と思ったワケ|ドラマ『不適切にもほどがある!』

 宮藤官九郎が脚本を手掛け、阿部サダヲが主演を務めるドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系、金曜よる10時~)が1月26日から放送開始された。1986年に暮らす中学校の体育教師・小川市郎(阿部サダヲ)が主人公の本作。ある日バスに乗った市郎は、2024年にタイムスリップしてしまった。
『不適切にもほどがある!』

画像:TBSテレビ『不適切にもほどがある!』公式サイトより

 こんな流れではあるが、SFが主題の作品というわけではなさそうだ。昭和の価値観を持つ中年男性が令和の価値観とぶつかりながら、“今の時代”を生きる人たちの生き辛さに荒々しく寄り添うヒューマンドラマとなっている。

昭和のやばさを全力で表現する阿部サダヲ

 1話の冒頭から、市郎は自身の娘・純子(河合優実)を起こす際に「起きろブス! 盛りのついたメスゴリラ!」と叫ぶ姿を見せる。学校では、顧問を務める野球部の練習中に水を飲んでいる部員に「練習中、水飲んでんじゃねぇよ。バテるんだよ、水飲むと」と指導したり、「連帯責任だ」と言って部員たちを並べて“けつバット”したり、教室内で喫煙したりなど、現代では考えられない言動や行動をいくつも披露。
 そんな市郎は令和時代でも、バスの中で喫煙したり、コンビニで煙草を買う際に番号ではなく銘柄を叫び続けて店員を困惑させたりなど大立ち回り。市郎のやばさ、もとい昭和のやばさをまざまざと見せつけられた。しかし、後半では令和もなかなかにやばい時代であることが顕在化される。

令和の“極悪非道なハラスメント上司”とは

 市郎は一度令和に行った時に気になったシングルマザー・犬島渚(仲里依紗)に会うため、再びタイムスリップする。その後1人で居酒屋に行くと、隣の席では会社員の男性・秋津(磯村勇斗)が、上司の田代(咲妃みゆ)と鹿島(菅原永二)から責められている様子を偶然目撃。
 具体的な会話内容は、秋津が後輩女性・加賀(木下晴香)にパワハラしたことを咎めるというもの。加賀は秋津から「期待してるから頑張ってね」と声をかけられたことが精神的な負担になり、「パワハラを受けた」と主張しているらしい。さらには、スマホの入力が速いことから秋津に「速いね、さすがZ世代」と言われたことにもメンタルを傷つけられたようだ。これらの“凄惨なハラスメント”被害から、加賀が裁判の準備を進めていることを秋津は聞かされる。
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「何か間違ってないかい?」昭和おじさんの反撃
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