F1への集中が最優先……角田裕毅、ユーロFオープンへの参戦打診を断っていた
先日イモラでF1初テストを行なった角田裕毅は、このF1テストに集中するために、ユーロ・フォーミュラ・オープンへのスポット参戦を断っていたことを明かした
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
アルファタウリ・ホンダは、エミリア・ロマーニャGPが終わった後のイモラ・サーキットで、プライベートテストを実施した。このテストを担当したのは角田裕毅だった。
角田が走らせたのは2年前のトロロッソ(現アルファタウリ)F1マシン”STR13”。同時にこの日300km以上を走破したことで、グランプリのフリー走行を走る資格も手にすることになった。
角田は来季ピエール・ガスリーのチームメイトとして、アルファタウリのドライバーに就任する最有力候補だと言われており、今後はアブダビGP後の若手ドライバーテストにも参加する予定であることが明言されている。さらに、残りのレースでフリー走行に参加する可能性も示唆されており、F1デビューに向け、着実に歩みを進めているように見える。
その角田には、FIA F2での参戦チームであるカーリンから、スパ・フランコルシャンで開催されたユーロ・フォーミュラ・オープンに参加しないかという打診があったという。しかし角田曰く、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコから、F1テストの準備に集中するためにも、参戦を断るように言われたという。
「カーリンから、ユーロ・フォーミュラ・オープンへの招待を受けました。彼らは、スパでレースがあるユーロ・フォーミュラ・オープンで、僕がドライブすることを望んでいたんです」
そう角田は語った。
「これについてヘルムートに確認したところ、彼は”ノー”だと言いました。今はただF1に集中するべきだと、それ以外には何も必要ないと、ただ300kmを走り切ることだけに集中することが必要なんだと言われました」
結局カーリンは、3台のマシンを走らせるキャパシティがありながら、スパでのレースでは2台のマシンしか走らせなかった。
FIA F2は長い中断期間に入っており、次のレースは今月末のバーレーン。バーレーンで2週連続での開催を経て、シーズンは幕を下すことになる。
角田は現時点でランキング3番手。首位のミック・シューマッハー(プレマ)には44ポイントという大差をつけられている。一方でランキング6番手のニキータ・マゼピン(ハイテック)との差はわずか7ポイント。角田がスーパーライセンスを獲得するためには、今季のF2をランキング5位以上で終える必要があるが、まだまだ安泰とは言えない。
スーパーライセンス獲得に向け、プレッシャーやストレスなどを感じているかと尋ねられた角田は、シーズン開幕当初から目標は常に明確だったため、何も変わっていないと語った。
「今でもあまり違いはありません」
「1月から、常にそう考えていたので、あんまり気にしていません。そのことについては、あまりストレスは感じていないんです」
「F2のフリー走行に集中する必要があるし、最初のコーナー、最初のブレーキングゾーンに集中しなければいけません。それが、僕がしなければいけないことです。すべてのセッション、すべての周回に集中する必要があります」
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