「当たってきたのはあっち」フェネストラズとキャシディ、フォーミュラE南ア戦で接触も見解食い違う
日産のサッシャ・フェネストラズは、フォーミュラEケープタウンePrixで初ポールポジションを獲得しながらも、決勝ではエンヴィジョン・レーシングのニック・キャシディとの最終ラップの接触により最下位となった。フェネストラズは表彰台のチャンスを逃すこととなったが、両者の意見は食い違っているようだ……。
Nick Cassidy, Envision Racing, Jaguar I-TYPE 6, leads Sacha Fenestraz, Nissan Formula E Team, Nissan e-4ORCE 04
Alastair Staley / Motorsport Images
南アフリカで初開催されたフォーミュラEシーズン9第5戦ケープタウンePrix。今季がフル参戦1年目のサッシャ・フェネストラズ(日産)は、決勝レースの最終ラップでニック・キャシディ(エンヴィジョン・レーシング)との接触によりクラッシュを喫した。フェネストラズはキャシディに非があると考える一方で、キャシディはフェネストラズのブレーキングを批判している。
ケープタウンePrixの予選でマキシミリアン・ギュンターを下しキャリア初のポールポジションを獲得したフェネストラズだったが、32周の決勝レースでアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)とジャン-エリック・ベルニュ(DSペンスキー)らに先行を許した。
最終盤にフェネストラズはキャシディを交わし表彰台圏内の3番手に浮上したものの、最終ラップでウォールにヒットし順位を下げた。結果、キャシディが3位表彰台を獲得した一方、フェネストラズは最下位となった。
フェネストラズはこのアクシデントについて、キャシディのフロントウイングがフェネストラズのマシンのリヤに接触したことがクラッシュにつながったと説明している。
「僕らはレースで3位を争っていたし、彼はチャンピオンシップへ向けた戦い方をしていた」
フェネストラズはmotorsport.comにそう語った。
「本当に残念だよ。一部の人たちは僕が勝手にウォールに突っ込んでしまったと思っているようだけど、(実際は)そんなことなかったんだ」
「彼はターン7で攻めてこなかったし、僕のリヤタイヤに彼のフロントウイングが少し並んでいたけど、サイド・バイ・サイドにはほど遠かったんだ」
「彼は僕に当たって、僕はそのままリヤのコントロールを失って、テックプロバリアにぶつかったんだ。大きな接触じゃなかったけど、リヤウィッシュボーンを壊すには十分な威力だった」
「良いポジションにつけていただけに残念だよ。キャシディのああいった動きは……残念だよ」
Sacha Fenestraz, Nissan Formula E Team
Photo by: Simon Galloway / Motorsport Images
一歩でキャシディはフェネストラズの見解に同意しておらず、この接触はフェネストラズがブレーキング中に進路を変更したことが原因だと指摘している。
そしてこの接触は、キャシディが考えていたエネルギーマネジメントの争いにおける結果だとも主張している。
「彼はエネルギーが足りていなかったから、かなりハードにディフェンスしていた。でも彼は絶好のオーバーテイクポイントであるターン7で、イン側を開けっ放しにしていたんだ」
キャシディはそう語る。
「彼は僕がインに入ろうとしたのを見てからカバーしたんだ。ブレーキング中に2回動く行為は、過去に何度も議題に上がってきたことだ」
「彼はそれをやって、僕のフロントウイングを引っ掛けたんだ。僕としては、ブレーキング時に動くのはいただけない行為だし、さっきも言った通り何度も話題になっている」
「でも同時に、彼には申し訳ないことをしたとも思っている。あれ以前は素晴らしい走りをしていたし、知っての通り予選では素晴らしいラップを刻んだ。彼は自身が素晴らしいドライバーだと証明したんだ」
またフェネストラズは、レース序盤のフルコースイエロー提示時にギュンターに抜かれ首位を奪われたが、ギュンターには黄旗追い越しにより次戦サンパウロePrixで3グリッド降格ペナルティが科されている。なお、ギュンターはレース中盤にウォールに右リヤを当ててリタイアとなっている。
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