サンパウロePrixは最終ラップバトルに!? フォーミュラEドライバー、インディカーでも使用されたコースでの頭脳戦予想
フォーミュラEのドライバーたちは、初開催を迎えるサンパウロePrixのコースレイアウトによって「最終ラップまでバトルはもつれ込む」として、戦術的なスリップストリーム合戦になると考えている。
写真:: Sam Bagnall / Motorsport Images
フォーミュラEは日本時間3月25日(土)から第6戦サンパウロePrixを迎える。レイアウトこそ異なるものの、2010年から2013年にかけてインディカー・シリーズで使用された”サンパウロ市街地サーキット”で、ブラジルでのフォーミュラE初開催となる。
全長2.94kmのコースには、他のフォーミュラEサーキットではあまり見られない4つの直線区間が設けられている。
このレイアウトから、フォーミュラEドライバーたちはバトルが最終ラップまでもつれ込むと予想している。
「ここは他のサーキットと比較して、オーバーテイクのチャンスが少しはあるはずだから、誰かが頭ひとつ抜け出すということは想像できない。チェスのようになると思う」
ジャガーのミッチ・エバンスはそう語る。
「僕らは普段、かなりタイトで曲がりくねったサーキットでレースをしている。ただここのレイアウト図を見てみると、かなり凝縮されたコースに見える。長いストレートはフォーミュラEにもあるけど、これほど多くはないよ」
「バトルは本当に激しくなると思う。このレイアウト特性上、最終ラップや最後の数コーナーまでもつれ込む可能性がある」
前戦ケープタウンePrixを制したアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)は、ライバルのスリップストリームを活用してエネルギーをセーブするために、ドライバーはできるだけ首位に立つことを遅くまで避けるようになると考えている。
「レースがどのように展開するかは分からないけど、誰かの後ろにいた方が効率が良くなるのは確実だから、アタックモードの起動など、賢くやる必要がある」
4-5 May, 2013, Sao Paulo, Brazil Tony Kanaan leads © 2013, Michael L. Levitt LAT Photo USA.
Photo by: Michael L. Levitt
「僕は純粋な戦略でレースに勝った経験がいくつかある。マラケシュ(2019-2020年大会)ではわざとトップを譲り、前回のレースも同様だった。課題は、当時このことに気づいていたのは僕ひとりだったけど、今は誰もがこのことに気づいているということだ」
また、母国ブラジルでのレースを迎えるルーカス・ディ・グラッシは、数週間前に路面が再舗装されたばかりのサーキットで、フォーミュラEは「素晴らしいレースができる」と語った。
「もし僕らが全てを上手くやることができれば、他のドライバーたちを打ち負かすことができるだろう」
そうディ・グラッシは続ける。
「サーキットの特性上、スリップストリームや戦略、暑さなど、レースは非常にトリッキーになると思う。ここで素晴らしいレースをすることができるだろう」
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