「こういう撮影って、すごく恥ずかしいんです。モデルのときは、“どうやって、服をよりよく見せられるか”ということが大切で全然、僕のパーソナルな部分は意識していなくて。

 でも今、こうやって取材していただいているのは僕自身のことだから、どんな顔をして写っていたらいいのか、わからないんです……(照)

 そう話しながら、撮影時のクールな表情から一転、はにかんだ笑顔を見せるのは、現在放送中の朝ドラ『なつぞら』でヒロイン・なつの“兄”柴田照男を演じている清原翔(26)。雑誌『メンズノンノ』、通称“メンノン”の専属モデルとして活躍しながら朝ドラデビューと、役者としてのステップも確実に上がっている。

モデルと俳優、どちらもずっと続けていきたい!

「“メンノン”の先輩方の話を聞いていると、やっぱりモデルと俳優を続ける中で、徐々に重心は役者寄りになっていくんだろうなと思います。

 でも、もともとモデルのお仕事が好きでこの世界に入っているので、理想を言えばどちらもずっと続けていきたいんです。このご時世“こっちしかやらない!”なんて、言っていられないですしね(笑)」

 実は、普段は「すごく人見知りなんです」と話す清原だが、今作では“朝ドラならでは”の経験をしたんだとか。

広瀬(すず)さんとは、同じ出版社の雑誌のモデルをやっていたということもあって、共通の話題も多く、人見知りの僕にしては打ち解けるのは早かった気がします。

 また、普段の現場では緊張してしまって、ほかの役者さんとゆっくりおしゃべりをできないのですが、半年も撮影で一緒にいる朝ドラだからこそ、自然と距離も縮まって、いい意味で素のリラックスした状態で臨めていることが、すごく新鮮です」

 今作には清原をはじめ、吉沢亮や山田裕貴、犬飼貴丈、工藤阿須加など、これでもかとイケメンが勢ぞろい♪ だけど、自身は“イケメン枠”に入れられるのが、

めちゃくちゃ嫌です(笑)。その枠の中に僕が入るなんて……実際に見ると“そうでもないじゃん”って思われますもん……(笑)

「僕は照男のようにはなれない……」

「照男の考えていることや言いたいことはすごくわかるんです。でも、僕は彼みたいに家業を継いだりはできないかな。

 結果的に、照男のやりたいことが家業ではあるんですけど、僕だったら1回、ほかの世界を見てみたい、自分の本当にやりたいことってなんだろうって、探しに出ちゃうと思います

PROFILE●きよはら・しょう●1993年2月2日生まれ。雑誌『メンズノンノ』の専属モデルを務めながら、役者としても活躍。最近の主な出演作には映画『リベンジgirl』や『PRINCE OF LEGEND』、『うちの執事が言うことには』、ドラマ『いつまでも白い羽根』や『虫籠の錠前』など多数。

連続テレビ小説『なつぞら』 NHK総合(月)~(土)、朝8時~ほか